114: 名無し三等兵 日本人誇りの日 2002年1月11日は日本人にとって忘れられない日になった。 所は南洋の国パラオ共和国、時、午前10時。教会合唱隊が大声で行進曲調のパラオ共和国の国歌を合唱し始めると、 夜の大海原に浮かぶ月をあしらった青地に黄色い○印の国旗が掲揚された。 続いて荘厳な「君が代」のメロディーが流れはじめると観客の中に静かな動揺がおこった。 伴奏だけで歌が無いからだ。すると突然隣の席の妻眞理子が声高らかに歌いだした。 「君がーよーおーはー」。思わず私も従った。すると私たちの後方にいた、 もう八十を超えたリケリケさんが「千代にーいー八千代にさざれー、、、」と歌いだした。 リケリケさんは日本軍へ志願して米軍と戦った「斬込隊」の生き残りだ。背中に軍刀を 背負い米軍機に見つからないように夜の海を島伝いに激戦地ぺリリュー島へたどり着き 米軍に斬り込みをかけようとしたのであった。正に日本のために命を張ってくれたパラオ人特攻隊員である。 続きを読む