679: 大人の名無しさん 2008/04/14(月) 21:45:08 ID:ICNHpfpG 私には、若い頃の病気で子供を産めない体の母方の伯母がいます。 結婚はもちろん諦めてたのに、それでもいいから一緒になってくれという人が現れ、 伯母は遅い結婚をし、私には伯父が出来ました。 単身で上京してからは、本当の子供以上に可愛がってもらい、 仕事のストレスと過労で、早稲田の道端で胃痛と貧血で動けなくなったのを、 浅草から車ぶっ飛ばして迎えにきてくれて病院に連れていってくれたり。 ずいぶん一緒にお酒も飲みました。 ある夜、3人で飲んでいると、伯母夫婦の顔見知りらしい泥酔した初老の男性が、 「なんでアンタんとこは子供がいないんだ?なんで?」と何度も尋ねて来ました。 体の事を知っていも、私は一言も言い返せない。伯母も悲しそうな顔で小さくなってる。 その時、伯父が叫びました。 「ガタガタ五月蝿えな!俺がタネナシなんだよ!悪いか!」 ああ、こういう人だから伯母さんは惚れたんだ。伯父が世界中の誰よりもカッコよく見えました。 ちょっと抜けてて忘れっぽいけど、優しさは誰にも負けなかった伯父。 やがて叔母夫婦は浅草での勤めを終え、埼玉の某駅そばで夫婦で居酒屋を開きました。 競馬の好きな叔父に、懸賞で当たった岡部騎手のサイン入りの タイキシャトルのパネルをお祝いに持っていくと、顔をクシャクシャにして喜んでくれた。 伯母夫婦は、そのままずっと幸せに暮らしているんだと思ってました。 続きを読む