104: 大人の名無しさん 03/11/09 19:39 ID:GUZYLfW0 小さいころ家の貯金箱をくすねていたのがバレて 母親にボロボロになるまで怒られた。 そのまま部屋に逃げ込み、気がついたらベットにくるまり眠ってた俺。 ふと隣に人の気配を感じた。 母だった。 母は俺が寝ていると思ったのか、自分の頬と俺の小さな頬に合わせながら 「○○、さっきはごめんね。でもあんなこと二度としないでね。~中略~ あなたはお母さんの大事な息子なんだから。」とつぶやいた。 目をつむっていた俺にも母が泣いていることは感じられた。 そして母が去った後、俺は母を二度と泣かせないと子供心に誓った。 でもそれから今日まで、そのときの誓いが必ずしも守られたわけではない。 高校時代はグレ、大学時代は無気力、社会人になっても心配かけっぱなしだった。 5年前は結婚寸前までいった女との別れから拒食気味になり、メシが食えなくなった。 母はそんな俺の分も毎日晩飯を作り、ようやく食べれるようになった時には 小さいころから好きだった特製の餃子を食べきれないほど作ってくれた。 そして俺が黙々と餃子を食べている姿を母は本当に嬉しそうに見つめていた。 ようやくここ2年ほど世間並みに親孝行が出来るようになった。 母の日や誕生日、そして今年還暦を迎えたオヤジへのちゃんちゃんこ(自分のことのように喜んだ)。 なかでも母の個展へ花を贈った際は本当に喜んでくれ、その時の送り状は 今でも大切に保管しているぞとオヤジから聞いた。 1年前に転勤で親元を離れることになった俺が、現地で知り合った今の彼女を声を電話ごしで 聞かせた時には、「○○を宜しく御願いします」と泣きながら彼女に御願いしたと聞いた。 あの時は照れくさいやら恥ずかしいやらで大変だったよ。 続きを読む