売れっ子でも昔は低評価 TBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(木曜:25時~27時)は12月6日、小木博明(47)と矢作兼(47)の2人が「M-1グランプリ」の暴言問題について言及した。 お笑いファンはご存知だろうが、おぎやはぎの2人もM-1に泣かされながらも、M-1を踏み台にして売れっ子になった過去を持つ。 2001年の第1回大会に出場したのだが、この回だけは、札幌・大阪・福岡の吉本興業が運営する劇場に一般客が100人ずつ、合計300人が投票するというシステムが採用された。 ところが、おぎやはぎは当時、知名度が低く、おまけにプロダクション人力舎の所属。完全な“アウェイ”となってしまい、札幌22点、大阪9点、福岡12点という異常な低評価になった。 番組中に松本人志(55)が大阪の一般審査員を叱りつけたというエピソードがある。 結果、一般審査のシステムは第1回を限りに終わってしまった。おぎやはぎの2人は「俺らのおかげでルールが変わった」と自虐ネタにすることもある。それほどのインパクトがあったのだ。 翌02年、おぎやはぎは再度の出場を果たし、惜しくも4位と決勝進出は逃す。だが審査員の故・立川談志(1936~2011)に絶賛されたのは、今でも語り草だ。 そんな彼らがM-1の暴言問題に触れたのだ。リアルタイムで聞いていたリスナーは固唾を飲んだだろう。 まず矢作は、上沼恵美子(63)が審査員であることに「別にいいじゃんな。普通の関西のオバちゃん目線が入ってたって。 あんなの、ただの一票だぜ。あれがさぁ、関西のオバちゃんが5人いたらイヤだよ」と、しっかり笑いを取る。 その上で小木が、現在のM-1を「凄いよね。スポーツになっちゃってっから。俺らやってた時は、漫才だから」と喝破する。 そう、あの妙に重苦しい雰囲気は、お笑い番組ではなくスポーツ中継、それもオリンピックのレベルにまで達してしまったために発生したものなのだ。 だからこそ、近年の出場者は「“金メダル”を取らなければ」と決死の覚悟で漫才を披露する。肩に力が入ってしまっている。 これを、おぎやはぎの2人は、そもそもM-1は“シャレ”の側面を忘れてはならないと指摘した。 スポーツ大会に変質してしまったことで、出演者の頭に血が上り、「審査の不公平」を指摘する状況が生まれてしまった。 おぎやはぎは、これに批判的な考えを示し、最後は「シャレなんだから、芸人の大会なんてさ」、「いいんだよ、『不公平、不公平』言わなくて」と矢作が締めくくった。 大人の対応というより、これこそが、しっかりした芸人の本音だろう。感心した人も多かったらしく、ネット上でも話題になったようだ。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181216-00553508-shincho-ent 続きを読む