138: 大人の名無しさん 02/08/22 03:25 ID:+37PiN6Z 仕事がつまらなかった。 技術職であるにもかかわらず、単にめぐり合わせの問題で技術のつかない 仕事に回され、しかし専門知識に特化した作業のため、一人黙々と仕事を こなした。周りでは、同期が文字通りの技術職の作業をしている。 そして先輩に、不満をこぼした。 その先輩は言った。 『俺にまかしておけ。俺がすべて責任を取る』 次の仕事から、俺は先輩の下で念願の作業に取り組んだ。 そして、程なくして俺は激務のため体を壊した。体を壊した俺の穴を 埋めてくれたのはやはり先輩だった。自分の仕事を抱えながら、俺の 仕事も完璧にこなし、復帰した俺を祝ってくれた。 その後も激務だったが、先輩とその合間を縫って、二人でF1を見に 行ったりした。 その年の秋。先輩がプロジェクトを引っ張り、俺はその下で先輩の 元担当部分を受け持つこととなった。基本的には俺に任せつつ、だが 何かあったらいつでも先輩がフォローに入れる。そういった意図の 見える体制だった。 (続く) 続きを読む