101: 無職の名無し 02/08/14 21:10 ID:LBrT0mrK もう5年も前の梅雨時だったが、親父方の爺さんが入院した 親父からもう駄目かもしれないという電話が来た 爺さんは元々、裕福な家の生まれで学校の先生だったそうだ それが戦後、家族を食わせるために天秤棒一本から店を興し、東海圏一円に顧客を得るに至っていた その爺さんがもう逝こうとしていた 俺は親父を憎んで、家を飛び出し広島県内で働いて居た なんで親父を憎んでいたかなんていうのはあまり話したい事じゃないが、美人局に引っ掛かったり、 親の義務を放棄して宗教に入れ込んだり、嘘や虚言を病的な程に言い、約束は守らない、自分の都合の悪い事は本当に忘れる、 そのくせ他人への貸しはいつまでも覚えていて2倍にも3倍にもして返す事を要求するような親父だったからだ -続く- 続きを読む