78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/09(土) 23:43:44.19 ID:2TGXsTh40 ばあちゃんのぼけは日に日に進行してゆき、次第に家族の顔もわからなくなった。 お袋のことは変わらず母ちゃんと呼んだが、それすらも自分の母親と思い込んでいるらしかった。 漏れと親父は、ばあちゃんと顔を合わせるたびに違う名前で呼ばれた。 あるとき漏れがお茶を運んでいくと、ばあちゃんは漏れに 駐在さんご苦労様です、とお礼を言って話しはじめた。 「オラがちにも孫がいるんですけんど、病気したって見舞一つ来ねえですよ… 昔はばあちゃん、ばあちゃん、てよくなついてたのにねえ…」 続きを読む