482: 大人の名無しさん ID:ibVDv0OL 地元の友達が去年の秋に事故で逝った。 即死ではなく一命は取り留めたものの、もう自分の力じゃ心臓は動かず 機械で命を繋ぎとめている状態だった。 私は事故の話を聞き「何かあったら必ず連絡して」と友達に伝えた。 「絶対に助かる。絶対に大丈夫。」と根拠もなく思っていた。 私の地元には大きな神社があって、会社が休みの日に行った。 するとたまたまほかの友人も来ていて「みんな考えることはおんなじだなぁ」 なんて笑いあったりしていた。 危篤の知らせを受けたのはその翌日のことだった。 連絡を受け、上司に事情をはなすと幸いその日はそんなに仕事も忙しくなく すんなり早退することができた。 病院に着くと既に彼の居る集中治療室の前には大勢の友人達が集まっていた。 彼のお母さんが「わざわざありがとう」と言った。気丈だった。 お母さんはその後もずっと笑顔で対応していた。 旦那さんを病気で失い、それからわずか3ヶ月今度は息子が事故にあってしまった。 私は友人の重態という事実こそうまく受け止められずにいたが、お母さんのその 笑顔と気丈に振舞う姿に心底胸を締め付けられていた。 翌日、病院へ行くと昨日より沢山の人がいた。 その日、彼のお母さんは「明日・・・・もしあの子の調子がよければ明後日にしますが、 そろそろ機械を止めます。この子に会いに来てくれてありがとう。 ・・・・かわいそうになる前に楽にしてあげようと思うんです。」と言った。 順番に少しずつの人が彼に会わせて貰っていた。 私は私より彼と仲の良かった人がいるからと会う順番をどんどんずらしていた。 会った友人は「目がガーゼで隠してあってひげが生えてて、あんなのあいつじゃねぇ」と言った。 続きを読む