【屋山太郎】自民党の中には親中・親韓派がいる。そんな政治家がいる政党は保守政党ではない。一掃しなければ自民党自体が滅ぶ 1: ねこ名無し ★@ 2017/08/15(火) 08:41:59.15 ID:CAP_USER 長年、自民党政治を観察しつづけてきた政治評論家の屋山太郎氏。安倍政権を支持する姿勢を明確に打ち出してきた同氏だが、さすがに今の状況を見て、「自民党と切磋琢磨するもう一つの保守政党が必要だ」と指摘する。 * * * 自民党の中でまず懸念すべきは、今話題になっている2回生の問題に象徴されるような議員のレベルの低さ、モラルのなさだ。これが政治家だとすると非常に恥ずかしい。この惨状は目先のことに留まらず、彼らが今後の自民党を引っ張っていく立場になる将来を考えれば、国家の存立そのものが危ぶまれる。 その原因は自民党の公募制だろう。東大卒だとか、ハーバード大卒だとか、その程度の経歴を見て候補者を決める。肩書きや雰囲気が良ければ風向き次第で当選できると考えているのだろうが、そんな選び方では、まともな議員は出てこない。 また、2世だからといって安易に公認を得られる“世襲”も問題だ。国家観どころか社会人としての常識も持ち合わせていないような1、2回生がたくさんいる現在、今後の自民党を考えるならば、きちんとした政治家としての教育が求められる。 自民党が新人教育をできていない理由について、多くの議員は「かつてのように派閥がないから」と言っているが、単に派閥を復活させればいいわけではない。昨今では派閥の集金力は衰退し、派閥が議員に金を配れなくなった。 資金面での派閥に入っているメリットが失われたからこそ、70人以上が無派閥でも平気でいられる。もう派閥政治の時代ではないのだ。派閥でなく、自民党自身が若手の教育に乗り出さねばならない。 自民党では朝に様々な部会が開かれ、そこで若手議員は政策の勉強をしている。さらに、部会だけでなく別の“勉強会”を実施してはどうか。たとえば、部会では「政策」を研究し、別の勉強会では「日本史」を勉強させるべきだ。 まともな政治家の資質を持った者に、まずは正しい歴史観を身につけさせることが肝要だ。それによって真の保守政治家を育てる。地道だがそういう活動が必要だろう。 安倍総理は、外交政策において「共通の価値観」を持つ国との外交を挙げている。そもそも価値観の違う隣国に日本から積極的に密接な付き合いをするのは間違いで、淡々と付き合う程度にすべきである。それが日本の国益を守るために採るべき当然の態度であり外交の基本である。 しかし保守政党である自民党の中にも、そうした考え方がわかっていない政治家が多い。象徴的なのは河野洋平氏だった。韓国からの訴えに応じれば日韓関係も改善するだろうと考えたのだろう。 その目論見は外れ、韓国はどんどん歴史を修正し、被害規模を拡大して主張し、さらなる謝罪と賠償を求めるようになってしまった。こうした理解力のなさは、とくに自ら“保守本流”を称する宏池会にその傾向が強いが、こんなことがわからない者が多いのであれば保守を名乗る資格はない。 自民党の中には多くの親中・親韓派がいる。彼らは私から見れば保守政治家ではなく、そんな政治家がいる政党は保守政党ではない。まずは党内のこうした政治家を一掃しなければ自民党自体が滅んでしまう。 【PROFILE】ややま・たろう/1932年、福岡県生まれ。東北大学文学部仏文科卒業後、時事通信社に入社し政治部へ。首相官邸キャップ、編集委員兼解説委員等を歴任。現在、日本戦略研究フォーラム会長。『安倍外交で日本は強くなる』『安倍晋三興国論』(ともに海竜社)など著書多数。 ※SAPIO2017年9月号 https://www.news-postseven.com/archives/20170815_603116.html https://www.news-postseven.com/archives/20170815_603116.html?PAGE=2 【政治評論家の屋山太郎氏】