941: 15 2009/08/30(日) 11:47:44 ID:pLz05kVV
スレ、いよいよ1000が近づいてきたな！
しばらくＲＯＭってたんだが、ひさしぶりに書き込んでみるよ。

スレよ、とんどって知ってるか？
地域によってはどんどとかどんど焼きとか呼ばれる、小正月の行事だ。
左義長っていうのが共通語的な言い方になるのかな？

内容も地域によってけっこう違って、淡々と注連飾りや書初めを焼くだけってところも多いらしいが、
俺の実家があるあたりではわりと楽しくもりあがる行事だ。
農家が多い地域なんで、場所は水をぬいた田んぼの中。
竹を切ってきて、二階建ての家よりも高いくらいのやぐらを組む。
その中に注連飾りとか書初めを入れて燃やす訳だ。
町内会ごとの行事なんで、「今年は隣の町内会は二つやぐらを組むらしい」とか情報が入ったりして、
微妙に対抗心を燃やしながらやってる。

で、隣の町内会の親戚からきいた話。
今年の一月のとんどに、町内会の誰かの知り合いの、インド系のアメリカ人が来てたんだと。
何年か日本に住んでる人で、日本文化が大好きで伝統行事に興味があるっていうんで招待したらしい。
軍手に長靴、頭にタオル巻いた完全装備で、竹林で竹を切るところから参加してたそうだ。

細い竹の先を割って、自家製の大きくて平たい鏡餅をはさんで焼くのが俺の地元のやり方なんだが、
そのアメリカ人はいろんな人に「美味しそうに焼けてますね」ってにこにこしながら声かけて
少しずつ分けてもらってたんだと。
最初は「餅はあまり好きじゃない」とか言ってたのが、見てると食べたくなったらしい。
「今まで食べた餅と違ってすごく美味しい」って言ってたそうだ。

太い竹に穴をあけて酒を入れて燗をする「竹酒」も、好評だったとのこと。
ゲストが来るっていうんで、奮発して少し良い酒を使ったせいもあるらしいけどな。


また長くなってしまった。いったん切る。
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