3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」は23日から26日まで、宮崎市内で強化合宿を実施。 意気込む代表選手たちとは裏腹に、初日の球場のスタンドには空席が目立った。^ もともと日本ハムの二刀流、大谷翔平投手(22)の出場辞退で目玉不在が心配されていたが、早くも“大谷ロス”を嘆く声があふれている。 「ちょっと予想よりも気温が低くて寒い中のスタートになったが、ケガ、故障、風邪やインフルエンザなどのないようにと言っている。 きょうの練習は連係プレーの確認程度。選手たちはすぐにでも実戦に出られる状態で来てくれている」 初日の選手の動きを確認した小久保監督は満足そうにうなずいた。 前日に降っていた雨は明け方に上がり、グラウンドの状態は良好。選ばれし選手たちは代表の縦じまのユニホームを身にまとい、引き締まった表情で汗を流した。 だが、スタンドで見守るファンは数百人ほど。寒々とした印象を受けるのは、西の九州山地から吹き下ろす強風が体を容赦なく冷やすせいだけか。 23日は練習初日とあって選手の動きは軽め。逆風が吹いていたこともあってフリー打撃の柵越えも数えるほど。盛り上がりに欠けた印象は否めない。 イチロー(米マーリンズ)、松坂(ソフトバンク)らスーパースターをそろえた2009年の第2回大会の合宿では、宮崎市街から球場まで続く大渋滞(通称“イチロー渋滞”)が起こるなどフィーバーが過熱。 6日間で計24万人超が詰めかけた。前回13年の宮崎合宿は5日間で8万5129人。市の関係者は今回、4年前並みの混雑を想定しているという。 「4日間で合計7万人規模の人出を見込んでいましたが、初日は期待していたほどではなかった」と肩すかしを食った格好だ。 宮崎最大の繁華街、西橘通の老舗バーのマスターは「8年前の印象が強すぎて、今回は静かなものですね。大谷君がいればまた違ったのでしょうけど」とため息を一つ。 そろばんを弾いていた夜の街への影響も小さくなさそうだ。大谷の不在の影響は、チームの戦力ダウンというだけにとどまらない。 (片岡将)^ 夕刊フジ / 2017年2月27日 17時6分 http://news.infoseek.co.jp/article/27fujizak20170227010/ 続きを読む