【「おんな城主 直虎」第7回】視聴者が続々脱落で最低視聴率12.9%に!

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柴咲コウ(35)主演のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第7回が19日に放送され、平均視聴率は前回から1.6ポイント下がって12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。残念ながら第7回にしてドラマ最低視聴率を更新したわけですが、まあ数字下がるだろうな、というのは視聴者もなんとなく分かったのではないでしょうか。

 幼なじみの3人の思惑がそれぞれバラバラになっていく脚本が決して悪いとは思いませんし、むしろ悪気なく周囲の人を傷付けて振り回す井伊直親(三浦春馬)と、苦労ばかり背負う小野政次(高橋一生)の2人が繰り広げるやり取りは、青春ドラマや人間ドラマとしてはなかなかの見もの。自分なりに井伊のためを考えて奔走し、笑顔で人を不幸に巻き込んでいく三浦春馬の天真爛漫系クズっぷりも楽しく、心に闇を抱え込んでいき、あれほど嫌っていた父親にどんどんそっくりになっていく高橋一生の演技にも引き込まれます。

 ですが、これが大河ドラマかというと「うーんどうだろう……」というのが正直なところ。別に、大河ドラマはこうあるべきという決まりがあるわけではないので、大河ドラマとしてふさわしくないという論調にはくみしませんが、多くの視聴者が思い描く大河ドラマ像からは少し離れてきているのは事実でしょう。今回は、次郎法師(柴咲コウ)がいてもいなくてもよかったというストーリー展開も視聴者離れに輪をかけてしまったかもしれません。

井伊家が安泰なうちは次郎法師に特段の出番はなく、お家断絶の危機に瀕してはじめて還俗して井伊直虎と名乗る……という史実からして、今の段階で次郎法師の影が薄いのは仕方のない話。無理に主人公を活躍させようとすれば、幼女である主人公が歴史の節目にことごとく立ち会い、武将たちの行動まで左右してしまった伝説的なクソ大河「江~姫たちの戦国~」みたいになってしまいそうなので、しばらくは視聴者に我慢が求められそうです。それまで視聴率が持つかという問題もありますが。

 ただ、今川から派遣された検地奉行の前で「亡くなった奥さんの月命日に」と次郎法師が唱えた観音経はやはり美しいものでした。公式サイトによると、お経の節回しはこのドラマのために作ったものだとのこと。柴咲コウに文句はないものの、三浦春馬とのツーショットには「そこ年齢差ありすぎだろ」とどうしても突っ込みたくなりますが、お経の場面ではミュージシャンとしても活動する彼女の面目躍如といったところでしょうか。

 そんな中、今川家では後に徳川家康となる竹千代(阿部サダヲ)と瀬名(菜々緒)が「なんかお前たち仲も良さそうだし」とめおと約束させられることに。「真田丸」では内野聖陽が、それまでは家康といえば津川雅彦だったイメージをまったく塗り替える素晴らしい演技を見せてくれましたが、今年は阿部サダヲがどんな家康像を見せてくれるのか楽しみです。

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170221/DailyNews_1276614.html?_p=2
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