658 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 05:05:01.83 ID:mU6TRBaK スレチかもしれないけど。 小2のとき朝の会で二週間に一度くらい「読書発表会」なるものがあった。 教室や図書室の本を借りて読んだら規定のプリントに 本の題名、あらすじ、感想を書いて読み上げた後 「おもしろかったのでみなさんもよんでください」で締めくくる。 臆病で典型的な虐められっこだった自分が発表用の本を選んでいると 虐めっ子がきて「日本の怪談」みたいな本を押し付けてきた。 「おまえ、この本だからな。ほかの本はオレ達のだからさわるな」 怖い話がまったく駄目だったことを知っていたのだろう。 半べそで家に帰り、本を開くこともできずにグズグズしていると 当時中学三年の兄が帰宅。 理由を聞いた兄が 「よし、じゃあ俺が読んでやるから」 年の離れている絶対的存在の兄が語る「番長 皿屋敷」 659 名前:続き[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 05:22:37.73 ID:mU6TRBaK うろ覚えだけど内容は大体以下↓ 歴史ある町に暮らす皿屋敷兄妹「びぜん」「いまり」 普段は高校生を装っているが実は皿屋敷家は 秘薬を守るため代々悪の組織と戦っている。 兄は優しくわからない漢字を教えてくれた。 あらすじは感想枠をぶち抜き余白まで使った。 発表したときのクラスの薄笑いの雰囲気と担任の 「おもしろそうな本ですね」の声が震えていた事までは記憶にある。 中学になるまで怪談とは無縁の生活を送っていた私は 図書館で「番町皿屋敷」なる活字をみた瞬間 当時のことが走馬灯のように脳内を駆け巡り ひらがなでインプットされていた単語が勝手に漢字に変換され のた打ち回りたいのを必死で堪えた。 必殺技が「のぼりがま」ってなんだよ。 宿敵チャイナ・ボーンってなんだよ。 あれからもう二十年以上たつのに 「皿屋敷」の字が目に入るだけで 皿屋敷備前が大皿もって脳内で暴れて困る。