594 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/08/13(金)23:05:07 ID:wz.4v.L1 すごいやり手の営業所長がいた。ずっと独り身で、休み無しで働く仕事中毒だったけど、それ以上の特技があって 「再生工場」とか言われてた。 「できるヤツに高い給料を払うんじゃなくて、給料の安いヤツをできるヤツにすればいいんだ」 というのが口癖で、他の営業所でサジを投げられたダメ営業でも、この人の下につけるとみるみる力をつけて、 主力級の働きをするようになる。 でもこの所長、かつてのダメ営業が活躍して給与の等級が上がると、すぐに他の営業所に放出してしまう。 とことん高給取りが嫌いらしかった。 そしてある時、ついに上層部に直談判した。 「自分の給料を下げて欲しい」と。営業所で一番の高給取りが誰か気づいてしまったんだろう。 だけど、営業所長の給与をヒラ並にするのは社内規定的に無理だし、そんな前例を作るわけにいかないし、 不祥事でもないから周囲だって納得しない。いくら本人が良いと言ったって、組織としてはそういうわけにはいかない。 色んな人が説得しようとしたみたいだけど、所長の意志は固く、交渉決裂の末に退職してしまった。 正直、うちの会社にとっては大きな損失だったと思う。 その後、付き合いのあった会社に、望み通りの安い給料で転職したけれど、 誰よりも実績をあげる人が一番の安月給だということで、社内のモチベーションが著しく下がってしまい、 そこも長続きしなかったらしい。 結局、今は自分1人で代理店を開いて、これまで以上の仕事中毒っぷりなんだとか。 そんな人だけど、うちの職場にはこの(元)所長を慕ってる人もたくさんいて、いまだに 「あの人と一緒にやりたいんだけど、給料ほとんどくれないだろうからなあ」 「家族いなければ行くんですけどねえ」 などと話している。