1 : 以下、2... - 2014/01/20 23:21:48.93 uoPFj+HD0 1/20 それは、町も寝静まった、月が高く上った深夜だった。 月を眺めながら、何をするわけでもなく、月光浴をしていた私に、娘が声を掛けてきた。 「私は、もっと高みを目指し、見てみたいのです、その先にある景色を。このように、囲まれた場所からではなく、何もさえぎるものの無い、高みから……」 突然の娘の言葉に、私は、しばし外の景色を眺めながら考えた。 山の中腹にあるこの家からは、市中が一望できる。月明かりに照らされた街並みを見ながら、娘の言う事を反芻する。 そう、娘の言う「囲まれた場所」というのは、私が当主を勤めるこの一族のことを言っているのだろう。 私は、その娘の言葉に、頷いた。 元スレ 貴音父「娘はアイドル」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390227708/ 続きを読む