日本対タジキスタン戦のスタートリストを見て、ちょっとした胸騒ぎを覚えた。主審がアブドゥルラフマン・アルジャシムだったからだ。 カタール出身の彼は、16年9月の日本対UAE戦でも笛を吹いている。埼玉スタジアムで行われたロシアW杯アジア最終予選の開幕戦で、浅野拓磨の明らかなゴールを認めなかったあの主審である。ふたりの副審も5年前の試合と同じだった。 不安は杞憂に終わった。主審が必要以上に影響力を行使する場面は、ほぼなかったと言っていい。コンタクトプレーで大げさに痛がるタジキスタンの選手たちを、冷静に見つめることもあった。 ただ、日本にとっては苦い試合となった。 6月7日のタジキスタン戦を前に、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3人が、U-24日本代表にオーバーエイジとして合流していた。東京五輪世代の冨安健洋もチームを離れ、長友佑都はスタメンから外れている。最終ラインはレギュラー不在だ。 攻撃陣も主力を欠いた。大迫勇也が足の違和感でメンバー外となった。2列目の伊東純也と鎌田大地もベンチスタートで、5月28日のミャンマー戦に先発した選手は南野拓実ひとりだけなのである。 もっとも、カタールW杯アジア2次予選の日本は、8つのグループでいち早く最終予選進出を決めている。この日のタジキスタン戦と15日のキルギス戦は、負けても失うもののない試合だ。 そういった状況を踏まえれば、この試合の論点は明白だった。 出場機会をつかんだ選手が、どこまでアピールできるのか、である。 https://news.yahoo.co.jp/articles/e5b4bfb2381c158fe525efb38bd83a6d201b1a63 続きを読む