652 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2021/05/10(月) 17:22:54.99 ID:JEEC7ZKb0 亡くなった叔父に聞いた話 叔父は大学の頃、バイトで金貯めてバイクを買った。 それで長期休暇を利用して、ツーリングに行く事にした。 各地の友達の実家に止めて貰い、野宿をして、ライダーハウスでは知らない人と情報交換をする。そんな貧乏旅行。 それで、鳥取から島根に行った。途中の観光スポットで遊んでたせいか、予定より遅くなり山道は真っ暗だったそうだ。 海の側で、木木が梢を揺らし、打ち付ける波の音が聞える。イカ釣り漁船の灯が、木々の向こうに見え隠れする。 途中のベンチと自販機だけの展望台で友人と休憩。 漁火を観ながら飲んだ水筒の水がそれは美味かったが、 木々を掻き分けるようなかすかな音がする。そっと覗いたけど、崖下は海。 灌木の下で弾ける波が、かすかに白く見える。音は確かに聞えた。 2人顔を見合わせて、バイクを押して離れた 十分離れてからエンジンをかけ、峠を降り海から離れた 夜が明けるとバイク飛ばして、一気に太平洋側に 友人の実家についてから、2人して数日寝込んだ。その後、2人ともバイクは売った 北朝鮮の拉致が言われ出すより前の話。当時から日本海側では、得体の知れない船の話や、夜に海に行くと人攫いに合う と言う話がされていたそう