863 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/04/21(水)11:19:23 ID:hP.ur.L1 中学の時、友達が自分のお母さんを刺し殺そうとした。 友達のお父さんもお母さんも医者で、成績中の上の友達より、トップ独走の妹ばかり可愛がっていたらしい。 友達は誕生祝いなし、妹は誕生祝いあり。 友達は病気になったら家を追い出され、妹が病気になったら家族で面倒を見る。 他にも書ききれないくらいあらゆる面で差別されていた。 私が両親に事情を話し、サプライズで我が家に呼んで友達の誕生パーティーをしたこともある。 今まで貯めたお小遣いを出して、プレゼントを買った。 両親も 「クラスで浮いていた私子の初めてのお友達だから盛大にやらなくては!」 と私よりも意気込んで、ケーキとオードブルを用意してくれた。 友達、最初は発作起こすんじゃないかとうちの両親が心配するほど号泣していた。ロウソク吹き消したとき、 「これ、生きてるうちにやりたかったんだ」と言ってて両親も涙目になってた。 「高校生になったらバイトできるから、そのときは私がお金貯めて、絶対私子のパーティーするね」 と言われた。 後日、私の母曰く、友達のお母さんから 「あんな子のためにあそこまでしなくてもいいんですよ。まさかあの子のためにこんな高いお菓子を買う羽目になるなんて…」 とため息交じりにお礼のお菓子を渡されたらしい。 お菓子は返したわッ!友子ちゃんあんないい子なのに!と母がブチギレていた。 それからしばらく経って、友達から聞く家庭環境はどんどん悪くなって、とうとうご飯も友達のぶんはレトルト、妹には手料理と 差別化が始まったらしい。 更に妹が料理に関心を持ったからと高級な包丁をプレゼント。 妹も、友達以外の家族の食事だけ作って、「家族みんなで食べるとおいしいね!家族3人でねw」と笑ってたらしい。 胸糞悪くて聞いてるこっちが叫びたくなった。 私「高い包丁ってよく切れるんだよ。凄いと骨も切れるよ。妹の指が飛ぶようにお祈りしとくわ」 友「ほんと?骨も切れる?」 私「らしいよ。お父さんが言ってた」 すると友達はずっと考え込んでいた。 その日の放課後、友達はすごい笑顔で 「決めた!私、お父さんとお母さんを殺すことにした!」 と言ってきた。 私も本気と思わず(冗談で『殺すぞてめえw』みたいなこと言っちゃうクラスメートが何人かいた)、 「おー!頑張れよ!」 と行って別れた。 その日は金曜日だった。 翌週、友達は普通に登校してきた。 友「ね、聞いて。お父さんは駄目だったけどお母さんは刺した」 私「え!?マジでやったの!?いやお母さんはザマーミロだけど、警察呼ばれなかった?」 友「大丈夫!うち医者だから、お父さんが傷を縫って、なかったことにした。 みんなめっちゃ謝ってきたww携帯も持たせてくれるって!ご飯、私の分も作るって!誕生日はみんなでお祝いしてくれるって! パーティー、絶対私子呼ぶね。ウチラだけの秘密ね。 私子とメールできるよー!やったー」 心臓バクバクしたけど、うちの親に言おうか悩んだけど、黙ってる事にした。 中学生ながら、あの親は殺されても仕方ないと思ってる自分がいた。 翌年の友達の誕生日パーティーが行われ、昨年我が家のパーティーに参加した面子は全員(うちの両親も)招待された。 友達父は仕事で居なかった。 友達のお母さんが笑顔で 「私子ちゃん、去年は友子のためにパーティー開いてくださって、どうもありがとう。楽しんでね!」 と迎えた。 そしてうちの両親と私に駆け寄り、「昨年は本当に失礼なことを言って申し訳ありませんでした」と小声で謝ってた。 うちの両親は笑顔で「その言葉を友子ちゃんに言ってあげてくれていたら、もうそれで良いから。お誕生日おめでとうございます」 と返していた。 妹はというと、滅茶苦茶ぎこちない笑顔で 「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう。いつもありがとう……」 とプレゼントを渡していた。 事件の後にできた友達は経緯を全く知らないので普通に楽しんでたw 因み成人後もつきあいはあって、お互いの結婚式にも出た。 親を殺害した子供のニュースはどこか遠い話と思っていたけど、自分の側で起きたこと。 あの優しい友達が人を殺そうとしたこと。 黙っているか話すか自分でも悩んだこと。 本当に衝撃だった。 もう随分昔の話なのと、友達は病死したから、多分時効だと思う。