1 : 以下、2... - 2014/03/17 00:59:25.08 QNwMdRQG0 1/29 どこまで歩いたのだろう、何を目指しているのだろう? 知らない建物、知らない景色 知らない人がそこらにモクモクと漂っている……ん? 高木「ようこそ、ここは勧誘の地」 勧誘の地? 高木「私はこの地の長、高木というものだ」 明確で簡潔な自己紹介だ 高木「ティンときた、ずばりここの住人にならないかね?」 理解が追いつかない… 高木「ここは、旅の目的を失った旅人の憩いの場…旅に疲れたら是非ここで永久の安らぎを得てほしい」 憩いの場?…それはなんだろう? P「……!?」 声が出せない、いつもの感覚で喋ろうとしたが、詰まったように吐き出せない。 高木「その身なり、君も旅人なのだろう?」 確かに、自分は旅をしていたのかもしれない。 高木「まぁ、無理にとは言わなんさ…君はまだ、旅を続けるのだろう」 こくこくとうつむいた。 高木「そうだろう、そうだろう…」 続けざまにこう言った。 高木「君の旅は最初から最後まで孤独、得られるものなどたった一握りの喜びと、まるで背負いきれない悲しみだけだ」 高木「辛いと分かっていながらも、それでも歩みを止めない君を、私はただ見守ろう」 自分がこれからどんなことが起こるのか、全てを悟っているかのような物言いに目を丸くした。 高木「その地の人々は、その場所から出ることは赦されないのだ」 高木「私はただ、君の雄々しく大きい背中が一粒の砂となるまで、見届けよう」 きっとこの人は、今までもこれからもずっと旅人を勧誘するのだろう 一人の旅は孤独でさびしいもので、きっと心の内を共有したい この人の心はきっとどこまでも暖かく広く深い海のようだろう。 こみ上げてきた言葉が、空気に触れることが叶わず、呑み込んでは腹に沈んだ 目に涙を浮かべ、頭を大きく下げ、自分は勧誘の地を後にした 元スレ P(ここは、どこなんだろう?) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394985564/ 続きを読む