436 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/01/31(日)21:07:59 ID:hu.ot.L1 うちの会社の四年目の営業Aが神経わからんというより、病気なのでは?と話題になった。 彼は成績が凄く悪く、新卒の方が仕事ができる。 コロナでリモートワークになった時なんか、「休みだ」と勘違いして一日中寝ていた。 上司も先輩も彼の同期も、外回りから戻った私が見ている前で、1日5件くらいのミスで叱られてる。 周りから「ほんとお前、使えねえな…」「はっきり言うとお前がいないほうが皆仕事捗ってるんだよ」 「お前って口ではすみませんすみません言うけど、全く直らないよな」 これだけのことを私が在席している3時間のあいだずーっと、毎日言われてる。 かなり酷い言い方に思われるかもしれないが、大声で名前を呼ばれても5回目でようやく毎回気が付く、 電話で取引先にため口を聞く、新卒時代から何回言われても鼻歌をやめないとかそういうことが積み重なっているから仕方ない。 最初はみんな真剣になって、彼を少し休ませて考えさせたり、彼が仕事できるようフローチャートを 夜なべして作ってあげたこともあったけどまるで変わらなかった。 ただ性根は良いやつだからと飲みに誘われたり、休みには先輩達と釣りをしたりと仲良くしていた。 そんな毎日が続く中、中途採用の女性Bが入ってきた。 やはり元から営業も頑張っていただけあって飲み込みも早い。3ヶ月目にして売上トップ。 で、上司がそんな彼女を見て「外回りに行くとき彼と同行して欲しい」とお願い。 要はBに 周りは「可哀想だなーBさん、ご愁傷様ですww」「良かったー今日はお荷物処分完了!」とAの前で口々に野次って拍手していた。 Aはというと「もーうっせえなー笑」と上司に笑って誤魔化してた。 で、外回り同行の当日、Bさん囲んで 「Aを頼みます。叱ってやってくださって構わないんで」 「俺らのやり取り、いつも酷いと思われてるかもしれないんですけど、部下だし根は良いやつで、 だからこそなんとか直してやりたいんです」 「Bさんは歳も近いし本音が聞けるかも」 と直属の上司や先輩が小声で頼む中、AはBさんに対して 「おいB、行くぞ!!早く早く!」 とすんごい先輩面。 Bさんは「今行きますねー」とニコニコしてついていった。 みんな凄いびっくりした。 よく中途採用で年上の相手にそんな言い方できるな…と呆れたし、上司も叱ろうとしたけれど、もう時間もないし 今叱って不貞腐れても困るので「帰ってきたら叱るかー」と諦めた。 で、Aは外回り後予定があったので大変困惑顔のBさんだけが先に戻ってきた。 周りが察して、Bさんに「あいつなんか愚痴ってました?」「やらかしませんでした?」と話を聞くと、 「Aさん、病気なのではと思うんですが」 と申し訳無さそうに言われた。みんなで聞いてみると、 「先輩方の指示についてよく忘れて叱られてますよね。あれ、普通なら言われて『あっ!忘れてた!』ってなりませんか。 彼に『先輩達、厳しいけど優しいですよね。忘れてたこと言われたらうわしまった!ってなっちゃいますよね』とそれとなく話したら、 本当に言われても思い出せなくて、でも先輩に話を合わせて謝ってると言ってました」 「あと、ですね…私の名字、何回か聞いてくるんですよ。名前なんでしたっけ?って」 「先輩の名前も 『俺先輩の名前覚えてない。周りの人が先輩を名前で呼んでるの聞いて、そうだそうだこの人そんな名前だわって思い出す。 紙に書いて頑張って覚えようとしてるんだけどなあ』 『だから先輩に釣りに誘われた時は名前呼ばないで、先輩って呼ぶんです。ミスると怖いから』 『家族の名前とかもわかんねえなー』と言ってたんです。 四年間やってきた先輩だけでなく、家族もわからないそうなんです。お父さん、お母さんで済むからなんでしょうか」 「彼、出来る出来ない以前の問題として、何かの病気とか…そういうことはないでしょうか?」 と言われてみんな衝撃を受けてた。 確かに物忘れが凄いし、7人いる同期の名前覚えるのに3ヶ月かかった(正確には呼び間違えが酷かった)と聞いている。 さらに上司は 「言われてみると俺、あいつに名前呼ばれた記憶がないぞ!」 「あいつに『俺にメール送って』って言うと、毎回入口のドアの前まで行くんだよ。 あそこさ、座席表が貼ってあったよな」 と言ってた。 うちは個人戦なので、同期や先輩とメールが飛び交うことは皆無。だから名前覚えてなくてもギリごまかせる。 そうなると物忘れの酷さも合点がいくところも多く、今度Aに話をするらしい。 新卒から四年、歳の近いBさんが来るまでこんなにバレなかったのも凄いと思う。