この頃、クラブハウスという招待制の新しいSNSが話題ですが、こういう新しいものが出てきたときにすぐ適応出来る人が、今後のネットで勝てる人だと思います。しかしながらそういう情報への敏感さだったり適応能力の高い人って結局、そういう場所でなくても一定の成績が出せるいわゆるエリートであることは間違いないでしょう。そういう意味で、現実世界は有象無象の一般人以下の人間にとても厳しいと感じます。 そんな社会でも、少しの労力と知識でまあまあ良いところまで行けたのが2ちゃんねるまとめブログでした。以前も説明したとおり、初期~中期のまとめブログは本当に適当にコピペしているだけでほぼすべてのブログが一定の水準まで行けたと思います。 それが、近年ネット社会の変化と競争率の過激化により集客も仕事としての面白さもさっぱり無くなってしまいました。 詳しくはこちら→【令和最新版】まとめブログの育て方、昔のコピペブログとは? ネットの中心的存在になったYoutuber 2015年あたりからYoutubeを中心に広告がネットへ集中しはじめ、Youtuberという言葉が一般へ浸透し、一部では莫大な資産を築くまでの一大産業へと変貌しました。この頃から、Youtuberはもう新規参入は無理だとかトップYoutuberも後数年で終わりとか…今でも相変わらず言われ続けてますが、結局世界の人達にYoutubeという動画サイトを見る習慣ができ、主力ネットコンテンツとして今後も健在でしょう。 規約が厳しくなってオワコン化するとか、広告収益が下がっていくとか、職業としてのYoutubeに懸念されることは考えていたらキリがありませんが、取りあえずは、今もっとも注目がつまっていて実際にクリエイターも視聴者も多種多様な人が集まっている人気プラットフォームには変わりありません。 しかしながら、まとめブログをやるような人種にYoutubeは非常にハードルが高すぎます。理由は3つです。 1.圧倒的で且つ持続性のある作業量 2.カリスマ性や独自性のセンス 3.マネジメント 一度に説明すると、動画コンテンツでありSNSであるYoutubeで成功できる人はそうそう多くありません。故に莫大な利益が上げられるのですが。 競争が激しさを増し、より伝わる話し方やより見やすい編集と撮影、アイディアの独創性など非常に高いレベルが求められ続けます。加えてSNSであるがために、とにかく炎上が起きやすいですので個々の社会的な能力が要求されます。ぶっちゃけいってしまうとそこまで出来てしまう人は、普通に起業してもある程度の成功を収めそうであります。 もちろん趣味でYoutube動画投稿をしたいとなれば、カメラはスマホで編集も簡素で、参入ハードルは非常に低いです。 そうして、より質が高く、濃いコンテンツがYoutubeに集まるわけです。 全盛期のまとめブログ管理人のトップ層と、現在の日本Youtuberのトップ層を比較してみるとそのバイタリティであったり実際の年収であったりは10倍~100倍程度違うのではないかと感じます。まとめブログもある意味で金の鉱脈でしたが、Youtubeはそのスケールが何倍も違うのです。 それだけ大きなプラットフォーム、マーケットなので、ニッチ産業いわゆる「コバンザメ」「二匹目のどじょう」「三番煎じ」が狙い目だと思います。一つの巨大産業には都市部のようなより複雑でマイナーな産業が広く浅く栄えます。 大きすぎるが故に2番煎じ3番煎じとコンテンツを形骸化させても金額的には十分な収益が見込めます。これは初期の日本Youtuberが、海外のトップYoutuberからネタを拝借してきていたことを見れば分かると思います。現在では、少し前のアルミホイルを叩いてみたのようなプラットフォーム全体に影響を与えるようなネタ被りは発生しなくなりましたが、逆に、バラエティ系Youtuberを中心に人気テレビ番組のネタをそのまま拝借して自身のコンテンツとしているところは多々見受けられます。ゲーム実況動画でも人気ゲームが出現したらほとんどの実況者が後を追い揃いもそろって同じゲームをして同じようなことを言っているのです。 Youtuberがテレビ局の人気番組の真似をして、タレントや芸人が大食い企画だったり高級品買って開封してみたとかのYoutuberみたいなことをしている奇妙な状況です。こうして文章にしてみるとYoutubeってかなりつまらないように感じますね。 独創性とセンスが要求されると言いつつも、結局はパクリパクられ、オマージュの世界です。 思考法図鑑 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60