夏ということで『うしみつ』さんと合同で毎週末に過去の面白かった怖い話を大量に投稿して涼しくなろう!というイベントを開催することにしました。 今から20分ごとに怖い話(洒落怖)46記事を再投稿していきます! こちらのページに全記事をまとめてるので一気に見たい方はこちらでどうぞ http://world-fusigi.net/archives/9645328.html イベント期間中は背景色を黒にします! 507:おじゃま道草<1>1/2:02/05/2613:58 7年前の6月、夜10時ごろ、自宅の電話がなりました。 いつになく、どきっとする音だったのを覚えています。 ミュージシャンの馬場君からでした。 「どうもオカシイ、口では説明できない。夜分申し訳ないが、来てみてほしい」とのこと。 馬場君はバンドの合宿所として、川越に近い、ある一軒家に引っ越したばかりでした。 いつにない彼の深妙な声に、いやーな緊迫感を感じましたが、長い付き合いの彼の頼みなので、行ってみることにしました。 そして、出かけようと玄関にでた瞬間、目の前のドアを誰かがいきなりノック。 開けてみると、友人の茅野君が一升瓶をかかえて立っていました。 馬場君に呼ばれて出かける旨を話すと、 「馬場君とは面識も有るし、単独で行くべきではないと思うので同行する」 と言い出しました。 とりあえず車を出し、その車中で話し合いました。 その日はたまたま暇で、急に私の顔を見たくなったのだそうです。 茅野君はもともと感の鋭い人で、私の顔を見た瞬間、 「何かあったな」 とピンときたといいます。 馬場君はいくつかの因縁を抱えた人で、以前から問題を起こしやすいタイプの人でした。 茅野君は、私を通して、馬場君の波乱万丈ぶりを知っていましたが、 今回は今までとは違うように感じる、という点で意見が私と一致しました。 続きを読む