115 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2020/07/07(火) 11:40:40.04 ID:5jl3VYYZ お婆さんが猫を膝にのせてポーチで居眠りをしていると 魔法使いがやってきた。 「やあ、俺、魔法使い。3つのお願いをかなえてあげるよ」 「あっちへお行き」お婆さんは叱りつけた。「年寄り相手に 冗談はおやめ」 「婆ちゃん、俺、ほんとに魔法使いなんだよ」 「じゃあ、向かいの畑のカボチャを、金の馬車にしてごらん」 「ああいいとも」 魔法使いが杖を振ると、カボチャはたちまち馬車になった。 これを見たお婆さんは、急にやる気を出した。 「私を若くてきれいなお姫さまにしておくれ!」 「お安い御用」お婆さんは、たちまちお姫さまになった。 「お願いはあと1つだよ。さいごのお願いは?」 「私の猫ちゃんを、ハンサムな王子さまにして!」 猫はたちまち王子さまになった。 「じゃ、俺は帰るよ。あとはお幸せに」 魔法使いが行ってしまうと、王子さまはうっとりしている お姫さまの手を握り、耳元にささやいた。 「先月、僕を動物病院で去勢したことを うっかり忘れてたんじゃないかい」