165 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 16:30:28 ID:9HjREj3f0 じゃあ、友人のじいちゃんの葬式の時の話を。 爺ちゃんは天寿を全うして亡くなられたらしく、 故人の人柄を示す様に、自宅(で葬式やった)には多くの人が。 そんな中、部屋の中に友人の飼ってる猫が入って来た。 もう坊さんも来てるので、追い出そうとする友人。 母親が泣きながら 「最後のお別れに来たのよ。お爺ちゃん、かわいがってたもの」 と止めるので、そのままにしておいた。 みんなもらい泣きする中、坊さんがお経を読み出した。 猫は神妙な顔つきで、爺ちゃんの遺影を見ていた。 坊さんのお経が佳境を迎えた頃、猫が立ち上がり、棺桶の上に乗った。 ニャーンと一声鳴き、遺影を見上げる猫を見て、友人も押さえていた涙があふれた。 すると、猫が突然放尿した。しかも遺影に向かって。 唖然とする人々を無視して、棺桶の上でオマタをなめなめする猫。 なんとか猫を外へ放り投げ、さあ、仕切り直し…と思った瞬間、遺影が倒れた。 更に祭壇に置かれた細々したものが倒れる。みんな真っ青。 罰が当たった!爺ちゃんキレた!と騒がしくなる家の中。 坊さんが立ち上がり、皆に一喝。なんとか無事に葬儀は終わったそうだ。 爺ちゃん…怒ったのか? 166 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 16:32:14 ID:9HjREj3f0 ついでに後日談。スレちだが。 数ヶ月後、猫が行方不明になった。 数日後、友人の夢枕に爺ちゃんが立った。 爺ちゃんは猫を抱いていて 「この阿呆はちゃんと儂が連れて行くから」と言って消えた。 猫はくつろいだ表情をしていたと言う。 次の日の朝、玄関の前で猫が死んでいた。どうやら車にはねられたらしく 家に帰って来たものの、玄関で息絶えたらしい。傍に爺ちゃん愛用の褌が。 褌はじいちゃんが死んだ後、行方不明になっていたヤツらしい。 洗濯中に飛んで行ったんだろうとの事で、誰も気にしていなかったが 母親は号泣して「お爺ちゃんが看取ってくれたんだね」と言ったそうな。 猫は褌とともに葬られたらしい。今は天国で楽しく遊んでるならいいと思う。