高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」

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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/21(金) 23:00:11.43 ID:Y3uZfII6O
「ねぇ、西片」
「ん? 高木さん、どうかした?」

私の隣の席に座る西片くんはからかわれ上手。
そんなことは、わざわざ言うまでもない。
こちらの予想を上回る反応を、返してくれる。

「最近、蒸し暑いよね」
「なにせ梅雨だからね」

梅雨時ということもあり教室内の湿度が高い。

「でも、雨降りそうで降らないよね」
「そうだね」

窓の外を見ると、分厚い雲が広がっていて。
西片くんと一緒に眺めていたら。
ふと、彼をからかう発想が、頭に浮かんだ。

「今日、雨が降るかどうか賭けようか?」

ああ、今日もまた。
私の悪い癖が、出てしまった。
本当は、こんな意地悪してはいけないのに。

「その賭け、乗った!」

自信満々な西片くんは、いつも私を誑かす。





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/21(金) 23:03:30.65 ID:Y3uZfII6O
「随分、自信があるみたいだね?」
「ふっふっふっ……今日の僕は一味違うよ!」

賭けを始める前から、勝ったみたいな表示。
鼻の穴が広がっていて、まるで子供みたい。
きっと、朝の天気予報を見てきたのだろう。

「そう言えば、西片」
「なんだい、高木さん」
「今日、傘持って来てないね」
「そりゃあ、降水確率が0%だったから……」

なるほど、今日の降水確率は0%なのか。
まんまと誘導尋問に引っかかって。
西片くんは早々にアドバンテージを失った。

「あっ!」
「それは良いことを聞いちゃったなぁ」
「ず、ずるいよ、高木さん!」

クスクス微笑むと、彼は拗ねた顔をした。

「ごめんごめん、フェアじゃなかったよね」
「今更謝られても、もう知られちゃったし」
「納得出来ないなら、私は降る方に賭けるよ」

西片くんのご機嫌を取り戻す為に。
私はあえて、降水確率に逆らうことにする。
とはいえ、初めから、そうするつもりだった。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/21(金) 23:07:13.58 ID:Y3uZfII6O
「ほんとにそれで良いのかい、高木さん?」
「うん、それで良いよ~」

念を押すように尋ねる、西片くんに対して。
まるで降参しましたとばかりに諦めた口調で。
不利な方に賭けた私を見て、彼は勝ち誇った。

「それじゃあ、結果は放課後に決めようか!」
「放課後までに雨が降ったら、私の勝ち」
「降らなかったら、僕の勝ちだ!」

放課後まで、あと半日ほど。
気の早い西片くんは、もう勝った気でいる。
そんな彼を見ていると胸が疼く。たまらない。
たまにわざとやっているのではないかと思う。

私を喜ばせる為に、そうしているのでは、と。

「あー! 早く放課後にならないかなぁ~!」

目を輝かせて、そう口にする彼を見ると。
そんな疑いは、無縁であるとわかる。
純粋な西片くんは、本当に可愛くて仕方ない。

そんな彼に、また意地悪なことを囁いた。

「私が負けたら、靴下をあげるね?」
「えっ?」
「西片が負けたら、靴下をちょうだい」

わけもわからず。
ポカンとした、表情。
その顔を見るたびに、私の全身が、熱くなる。



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