転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1368806285/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/18(土) 00:58:05 ID:.X0P5Nq6 国王「うむ。 今我が国は貴金属が不足していてな」 国王「それゆえ魔界の銀を輸入し始めたのだが……」 勇者「質に問題が?」 国王「いや、逆なのだ。 こちらではありえないほど純度が高い」 勇者「……」 国王「魔族がどのようにして銀を手に入れるのか……その過程が知りたい」 国王「つまり勇者よ、そなたに銀鉱山の採掘・加工法の調査をしてもらいたいのだ」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/18(土) 01:03:12 ID:.X0P5Nq6 勇者「ありがたいお話ですが……」 勇者「それなら私よりも測量や観測に長けた者を送ったほうがよいのでは?」 国王「詳細な情報でなくとも良い」 国王「それに魔界ほど別次元な場所となると、知識より経験のほうが役立つであろう」 国王「お前以上の適任は思い浮かばんよ」 勇者「……」 勇者「わかりました。 必ずやご期待に応えましょう」 国王「うむ、期待しておるぞ」 国王「……それともう一つ」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/18(土) 01:07:37 ID:.X0P5Nq6 王女「おお! お前が勇者か!噂より小柄なのだな!」 国王「この子も連れて行ってほしい」 勇者「な、なんですって!?」 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/18(土) 01:12:06 ID:.X0P5Nq6 勇者「王族の方を魔界に連れて行くのですか!?」 王女「うむ。 苦しゅうないぞ」 国王「……平和な時代で育ったせいか少々わがままなやつでな」 国王「一度遠くに行ってみたいと言ってきかんのだ」 勇者「危険過ぎます!」 国王「お前の隣より安全な場所などなかろう」 王女「そういうことだ! よろしく頼む!」 続きを読む