転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1365594439/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 20:47:19 ID:q2mnSQV. 少年「俺を弟子にしてくれ! いやください!」 騎士「弟子、と云われてもな」 少年「頼む! いやお願いします!」 騎士「わかった……休みの日に剣の稽古をつけてやる、ただし――」 騎士「――てなことが一年くらい前にあって、休みの日は広場でソイツに剣教えてるかな」 姫「へえー。アナタもそんなふうに、慈善事業みたいなことするのですね」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 20:49:09 ID:q2mnSQV. 騎士「慈善事業?」 姫「だってそうでしょう? 剣の道を志す、幼き民を導くなんて騎士らしいではないですか。さすがは私の騎士です」 騎士「ええー、そう? 照れちゃうな」 姫「今回は素直に称賛しますよ」パチパチ 騎士「ちょっと褒めすぎだよ姫様。ちゃんと対価だって貰ってるんだから」 姫「対価? その子の笑顔とかでしょうか?」 騎士「ううん。給金」 姫「褒めた私が馬鹿でした!!!」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 20:51:33 ID:q2mnSQV. 騎士「姫様。自分が馬鹿だなんて、そんなふうに謙らないでよ。仮にも僕の主君でしょ?」 姫「私が馬鹿だと思ってしまったのは仮にも従者のアナタのせいです!!!」 騎士「あんなに僕のこと褒めてくれてたのに……男に二言はないんだよ?」 姫「わ・た・し・ひ・め!!!」 騎士「大丈夫。僕は男女差別しないから、女にも二言はないと思ってるよ。安心して」 姫「女に二言があるかないかを重要視してるわけではありません!」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 20:52:06 ID:q2mnSQV. 姫「それで! どのくらいその幼気な少年からお金をせびっているのですか!」 騎士「人聞きが悪いなー、姫様は。対価だって云ってるでしょ。正当な報酬なんだよ」 姫「まだ云いますか……っ!」 騎士「わかったわかった。……ほら、これぽっちだよ」チャラン 姫「……むぅ、思ってたより少ないですね。これくらいなら……いえでもやっぱり大人気ないというか……」 騎士「まあこのお金ってのが、ソイツが酒場で住み込みで働いて得た給金から生活できるギリギリラインのお金を引いた、残り全部なんだけどね」 姫「最低!!!」 続きを読む