根性論に意味は無い。そう考えている人が多いなら、子どもを3人産まないと駄目というのも単なる根性論であることが即座にわかるはずです。 オススメ記事 自民党の加藤寛治衆院議員=長崎2区=が新婚夫婦に3人以上の出産を呼び掛けているとした発言に対し、女性の長崎県議3人は16日、加藤氏の事務所へ「結婚・出産は個人の自由意思に基づいて決定される事柄だ。強く抗議する」とする声明文を送った。 送付したのは自民、民進、共産各党の3人。長崎県庁で記者会見した自民の江真奈美県議は、不妊に悩む県民から批判が寄せられていることを紹介。「自民内からも(抗議の気持ちを)発信しないと、世の中は変わらない。(加藤氏は)意識を正してほしい」と苦言を呈した。 加藤氏は10日に細田派の会合で発言したが、その後に撤回した。長崎県では翌11日、女性団体が「人権を全く無視した暴言だ」と非難する声明を出していた。 via: 長崎女性県議「結婚出産は自由意思」 3人以上出産発言に – 産経WEST 子どもは勝手に生まれてくるわけではないい なんというか、今回「子ども3人産まないと他人の子供のお金で老後養ってもらわなきゃいけない」などという発言をした人が話題になっていましたが、まったく本質からずれていると思いますね。ここで責められるべきは、子どもを3人産まない夫婦ではなく、子どもを3人生みたいと思えない環境を生み出している政府でしょう。 なぜ出生率が政府と関係があるのか。出産はあくまで夫婦の自由意志ではないかという人もいるかもしれませんが、それは間違っています。なぜならば、出生率が低下した国はたくさんありますがその後復活したところも多いのです。例えばフランスは一時期1.7くらいまで下がりましたが今では2.0を越えています。理由は、政府が徹底的に出産・子育て支援政策を打ち出したからです。 出産関連の費用は無料、病院を出る時には最初に必要な一式のアイテムが渡される。子どもを産み育てていることに関して補助金が出て、しかも2人目がいるほうが、3人目がいるほうが支給される額は比例して大きくなっていきます。また、シングルマザーやそもそも結婚していないでできた子どもも他の子どもと全く分け隔てなく同じ扱いをします。 政策を変えよ このような政府の政策並びにその政策が持つメッセージが強烈に国民に伝われば、国民は子どもを作るわけです。皆さんも子どもを産み育てる時に育児費用がどのくらいとか、大学まで行かせるとコストがすごいとか、そういうことを考えますよね。考えた上で産まないことだってありますよね。自分の老後だって心配ですよね。仕事が続けられるなら産み育てるお金も捻出出来るけどキャリアが途切れちゃったらそうもいかないですよね。 こういう、無数の子どもを産み育てるためのハードルがたくさんあって、これらは夫婦の自由意志でどうにかなるものではありません。そして、このような問題を何とかするのが政治家の仕事です。このような意味において、あの政治家が子どもは3人以上作るべきだという叱咤激励は単なる根性論な上に自分の責任を放棄して酷い環境でも頑張れと言ってるわけですから政治家失格ですよ。お前が頑張れよと。 社会は政策を前提として出来ています。価値観や文化も、政策によって一定程度の変化を見せることが出来ます。政策というのはそれだけ強くて大きなものなのです。それに関わる沢山の人たちは、個人レベルで無理をさせようとするなど愚かなことはせずに、多くの個人が生きやすくなるように精一杯政策を良いものにしてもらいたいですね。