記憶を移植することが出来るようになったら、死を克服出来るかもしれない

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進み続ける科学、とうとう記憶という神秘的な機能にも着々とそのメスを入れ始めています。SFの世界も近い。

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記憶の移植は長らく、典型的なSF(サイエンス・フィクション)のテーマだったが、最近の研究によってそれが現実味を帯びつつある。
米大学の研究者らはこのほど、海に住む軟体動物のジャンボアメフラシの個体から別の個体に、遺伝子のRNA(リボ核酸)を使い、記憶を移植することに成功した。



研究者らはまず、ジャンボアメフラシに刺激に対する防御反応を起こす訓練を行った。その個体から取り出したRNAを訓練を受けていない別の個体に移植すると、刺激に対して訓練された個体と同様の反応を示したという。
米科学誌「eNeuro」に掲載された研究結果は、記憶を形作る物理的な仕組みについて新たな知識を提供する可能性がある。
高分子のRNAは、タンパク質生成や、遺伝子情報を形質に反映させるという、より一般的な働きを含む、生物上の仕組みにかかわっている。
研究者たちは、ジャンボアメフラシの尻尾に軽い電気ショックを与え、防御反応で体を縮ませるように訓練した。
訓練されたジャンボアメフラシは、体を触られると約50秒にわたって収縮したが、訓練されていない個体が体を縮ませたのはわずか10秒程度だった。訓練された個体は、電気ショックに敏感な状態になっているのが分かる。
 
via: 「記憶を移植」 米研究者らがアメフラシの遺伝子で成功 – BBCニュース
 
記憶の移植
こんなにSF好きの人の心を揺さぶるワードもないのではないでしょうか。まあ、時間移動や多元世界など負けず劣らずビッグワードは他にもありますが、それにしても記憶の移植となるとまさしくSFの世界です。これまで多くのフィクションがこれを取扱い、そこにあるドラマや葛藤を描いていました。手塚治虫もこれを題材にしたものをいくつか書いていますね。
 
もちろん、この研究に対して多くのコメントが寄せられています。人間というか哺乳類の記憶システムとは明らかに異なるものであって単純に応用出来るようなものではないとか、あるいは記憶とは別のメカニズムによって学習しているのだとか。なんにせよ、これが胸躍るような話であることは事実です。
 
フィクションじゃなくなったら
しかし、フィクションとして楽しんでいる分には夢のある記憶の移植も、本当に現実のものになったときには私達は非常に強く警戒する必要があります。なぜならば、記憶の移植が可能になるということは、記憶の編集が可能になることを意味しているからです。
 
想像してみましょう。ある人Aが「12時に相撲を見た」という記憶を持っていたとします。そして他の人Bは「12時にテニスを見た」という記憶を持っていたとします。Bの記憶をAに移植すれば、Aの相撲を見たという記憶はどこかに消えてしまいます。受け取る側の記憶が上書きされるようなことがあれば、それはまさに編集といって過言ではないでしょう。
 
こうなってしまえば極端な例を出せば殺人の記憶や犯罪の記憶を勝手に移植されてしまって、自分が体感する形で犯罪者になってしまうことだってあり得るわけです。また、体験の共有などもすることが出来るようになれば「危険な体験」を販売するような人も出てくるかもしれませんね。
 
なんにせよ、このようなことを考えると記憶の移植などについては単に技術を発達させるだけではなく、その技術が社会に実装されるにあたって必要な制度を倫理学のレベルで考える必要があるということです。面白くてワクワクするからこそ、悪用すればとんでもないことが出来てしまうはずです。

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