全体主義国家ってこんなことまでできちゃうんだ…というか公表しちゃうんだ、流石中国という感じです。プライバシーもなにもあったものじゃない。 オススメ記事 中国政府、WeChatの削除済みメッセージを収集していることを認める 2018年5月01日 by Devin Coldewey Tech Crunch 中国政府当局は先週末、ほぼ全国的に使用されているチャットアプリのWeChat の削除済みメッセージを取得するしくみを持っていることを明らかにした。多くの人にとって驚きではなかったが、このような議論を呼ぶデータ収集手法を公式に認めることはかなり珍しい。 South China Morning Postの記事によると、安徽省の汚職防止委員会は土曜日(米国時間4/28)、当局は「あるテーマに関わる一連の削除されたWeChat会話を回収した」とソーシャルメディアに投稿した。 投稿は翌日削除されたが、それまでに多くの人が読み、起こりうる影響を理解した。(私を含め)10億人近い人々が利用するWeChatを運営するTencentは声明で「WeChatはチャット履歴を保存していない —— ユーザーの携帯電話やコンピューターにのみ保存される」と説明した。 この保存に関する技術的詳細については明らかにされていないが、関心を持つ当局が何らかに方法でアクセス可能であることは、委員会の投稿から明らかだ。アプリはもちろん、特定の話題の検閲を含む政府の要件に対応している。 まだ多くの疑問があり、その答はユーザーの脆弱性を説明するのに役立つだろう。メッセージーは安全に暗号化されているのか? 削除メッセージの復活にユーザーのIDとパスワードは必要ないのか? それとも「マスターキー」やバックドアで突破できるのか。ユーザーはWeChatでメッセージを永久的・完全に削除することが可能なのか? 中国政府が中国企業の保有、操作するデータをアクセスすることに対する恐怖は、対象となる企業に対する世界的な反発を呼んでおり、一部の国々(米国を含む)では、中国製のデバイスやサービスの機密情報や公式での利用を禁止している。 知ってたけどすごいな 中国といえば共産党。共産党といえば全体主義。個人の色々な自由やプライバシーなんかよりも、全体としての動きが最も重視されます。あらゆる情報は中枢に集中し、あらゆる意思決定もその一部のエリートが行います。それ以外の一般人はあくまで手足であって、意思決定などに関わることはできません。また自分たちの処遇を自分たちで決定することも出来ません。それらは全体をよく俯瞰して理解できる一部のエリートが考えることだからです。 しかし、こんな考え方がまさかこのレベルでもしっかり体現されているとは驚きますね。メッセージの中でも削除したものなんて、人に見られたくないものであることも多いハズ。そういうものも遠慮なく取りに行っているということはですよ、当然ながら普段のチャットメッセージも中身読まれてるし、よく連絡を取り合っている人たち同士の人間関係なんかも簡単に理解出来るし、何か怪しい動きがあればすぐに逮捕することができちゃうわけです。 個人のプライバシーなんて一切ありませんね。日本だと確実に大問題になるようなことが、こんなに当たり前のように行われているとは。もう笑ってしまいます。こんなことが許されちゃうのであれば、もう人間の内心の自由なんかも守られないでしょうね。思想レベルで自分が考えていることを誰かに伝えただけでバレてしまって、政府に都合が悪ければ簡単に捕まってしまう。 当然ながら、このようなメッセージを使って誰かと相談してこのような中国政府を打倒しようなんて考えた時には速攻で逮捕でしょうから、本当に恐ろしい。全体主義国家というのは要するに管理国家。個人個人の自由意志を認めず、全て全体のために資するように管理しようとしてくる制度です。プライバシーのような文脈においてはこのような形で体現するのですね。すごいな。 プライバシーの無い中国だからこそ しかし、最近中国では顔認証機能などで話題になることも多いですね。警察官などがサングラスをつけていて、そのサングラスに顔認証機能がついている。目の前にいる人たちの顔を片っ端から犯罪者データベースに照合して、犯人を見つけてしまうというのです。何万人も来ていたフェスに紛れ込んでいた犯人も簡単に見つけてしまったというのだから凄まじいですね。 こんな華やかな話も、逆側から考えれば物凄いプライバシーの侵害ですよね。犯人だからまだ誰も文句を言っていないと思いますけど、使い方がちょっと違えば簡単に人権侵害になると思います。中国、本当に恐ろしい国だと思いますね。