コンビニオーナーはいわゆる経営者みたいなものとはかなり毛色が違うことを全然わからずに新卒が気軽にオーナーになるのは極めて危険な臭いがするのですが…。 オススメ記事 「求む!コンビニオーナー」なり手不足で学生に説明会 4月14日 17時28分 NHK NEWS WEB 人手不足の影響でコンビニの店舗を運営する人材が足りなくなってきていることから、「ローソン」はオーナーを目指す学生を対象にした採用説明会を開きました。 人手不足が深刻化する中、コンビニ業界では店員にとどまらず、店舗を運営するオーナーのなり手も足りなくなり始めています。 このためコンビニ大手のローソンは、店舗のオーナーになることを前提に新卒の学生を契約社員として採用する制度を来年春から導入することになり、14日、都内で説明会を開きました。 5人の学生が参加し、契約社員として給料をもらいながら経営のノウハウを学んだあと、1年以内にオーナーとして独立するという新たな制度を真剣に聞いていました。 参加した学生は「会社を運営する力を若いうちから学べるのは魅力があると感じました。就職活動するうえで選択肢の一つだと思う」と話していました。 会社は、オーナーとして独立する際、店舗の開店資金を支援することにしていて、採用の担当者は「若いかたは50年は店舗を運営でき、多くの店舗を経営してもらうチャンスが多いと思うので期待しています」と話しています。 契約社員として採用しオーナーのなり手に育てる制度は「モスバーガー」を展開する会社もこの春から導入し、フランチャイズ方式で店舗を拡大してきたコンビニや外食業界ではオーナー人材をみずから育成する動きがさらに広がりそうです。 会社を運営する力…? いや、これなんだか新卒の若者が騙されているようにしか見えないのは私だけでしょうか。これはなんだかおかしい、というか怪しい。契約社員として雇用するとかそれは最早雇用といえるものではないし、しかもすぐにオーナーとして独立させようとしているんですよね? 要するに脱サラしてコンビニ経営した人たちと同じような状況になるわけですよね。社会的な経験もほとんど積まずに、貯金を作るタイミングもなく、安定的な雇用も捨てて。これはめちゃくちゃ怖いことだと思うのですが本人たちはどういう感覚なのでしょうか。 個人的に凄く恐ろしいと感じるのはフランチャイズを運営するオーナーになることと、会社を運営する力というのは随分異なるであろうことに自覚的でないことです。大体フランチャイズの店なんてどこ見ても大体似たようなものでしょう。もしも経営者になりたいという気持ちがあるならば、そういうところに飛び込むことは明らかに悪手。最初から死ぬほどマニュアルがあり、上から与えられるノルマは大量にあり、そういう状況で「経営者」としての能力なんか身につくわけがないと思うのは私だけでしょうか。 店舗の開店資金を支援するとか言っていますが、コンビニオーナーになった人たちがどれだけ困っているのか知らないんでしょうか。それは開店資金だけの話ではありません。次から次に登場する新商品に対応するためのそのための機器を購入し(しないとその商品が卸せず論外、ただしあくまで借りたり買ったりしないといけない)、その分の売上が上がらなければジリ貧ですよ。経営が立ち行かなくなって自殺するコンビニオーナーもたくさんいますし、なんにせよ経営者として成長したい、みたいなモチベーションでやるべきでは絶対にない案件であると思います。 コンビニのこれから コンビニはこれからも多角化を進め、あらゆる業界のライバルという形で成長を続けることは間違いありません。特に都市は日本全体の人口が減少すればするほど若者が集ってくるし客が減るということはないでしょうが、しかしそこで働く人たちの労働環境が良いわけではありませんし、新卒で最初にやる事業としてはあまりにもイマイチであると言えるでしょう。 一番怖いのは、そうであることをわかっていて試験的に少人数で新卒に軽く1年間教育した後、馬車馬のように働く人間を自ら養成しているコンビニ企業そのものなんですけどね。現代の怖い話として5年後くらいには語られていることを願います。