なんというかね、中途半端なんですよ。相撲は神事なのか、政治的なものなのか、スポーツなのか。はっきりしないから言い放題なんです。 オススメ記事 「男性の市長は土俵の上で私は女性だから下なんだ」宝塚市長語る via 毎日放送 大相撲の春巡業で救命措置のため土俵に上がった女性に土俵から下りるよう求めた問題で、理事長が謝罪しましたが、6日、兵庫県宝塚市での巡業では女性市長が土俵上での挨拶を断られていたことがわかりました。 4日京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業で、挨拶中に倒れた市長の救命措置のため土俵に上がった女性に対し、行司が「女性は土俵から下りてください」などとアナウンスし、日本相撲協会の八角理事長が「人命にかかわる状況では不適切な対応だった」と謝罪しています。 春巡業は6日、兵庫県宝塚市で開かれていて、市によりますと中川智子市長が挨拶を土俵の上で行いたいと主催者側に伝えたところ断られたということです。 「男性の市長は土俵の上で私は女性だから下なんだと。市長として男性女性関係なく平等に対応してもらいたい」(中川智子市長) 主催者側は相撲協会と相談し、「相撲の伝統に配慮して土俵下でお願いします」などと回答したということで中川市長は今回は受け入れるとしています。 怒りはもっとも いや、これはもう流石に狂った慣習としかいえないなあ。伝統だとかなんとか言ってるけどさ、たかが知れてるじゃない。元々女相撲だってあったわけだし、なーにが神さまが嫉妬深いから女はダメだよ。もう全然ロジックとして成立してないでしょ。昔からそうだったから、ではなくて「今そうだから変えない」という理屈が通るのなら、もはやあらゆるルールは絶対に変えられないじゃないか。 神事だから、というのならばそもそもビジネスとしてやるのをやめたらいいんじゃないかな。あるいは政教分離の原則に則って、神事でやるのは結構だけど総理大臣賞などなどの政治につながってる部分はやめるべきじゃないか。それに国家予算からお金も投入されているよね。そういうのは断らなきゃいけないでしょ。 大体、市長とかを呼んでるのって何のためなんですかって話で。応援してもらうんだか共感してもらうんだかお金使ってもらってるから挨拶に呼んでるんだとしたら、それは大事な来賓的なポジションでしょ。その来賓が昔は男性ばかりだったかもしれないけれど、今はそういうポジションに女性も増えてきているわけで、最早マナーのレベルの問題としても失礼なんじゃないの。 そういう公的な場におけるマナーを怠っておきながら、公的な援助を受けるというのは道理が通らない。無作法なら無作法でかまわないけれど、男女同権の政治から援助を受けるのは厚かましいよ。まるで北朝鮮が他方では核爆弾で国際社会を脅かしながらも、他方で子どもたちが飢餓で苦しんでるから援助をよこせというような馬鹿らしさがあると思う。 伝統、だから何? 伝統というのは、単に長く続いてきたってことだよね。まあそれだって明治からの近代的発明に過ぎないけど。長く続いてきたからやり続けなきゃいけないっていうんだったら、みんな袴とか普段着で着たらいいじゃない。そうはしないじゃん。結局都合のいいことだけ伝統と言い、保持すべきだといい、尊重されるべきだと言いながら、自分にとって特にどうでもいいことはやらないわけでしょ。なにが伝統だよ、と言いたい。 世の中なんて文化的な発展の果実でやってこれてるようなものよ。人身御供なんて今の時代やる? 昔は本当に人を殺して無事故を祈願したらしいけど、そんなの伝統だろうと今は許されないでしょ。「本当に土俵に上がりたいの? ただ差別差別って怒ってるだけじゃないの?」って疑問に関しては、土俵に上がりたいかどうかなんて関係ないことに尽きる。意思の問題ではなく制度の問題。