残念ながら日本の大学院生はアスリートや芸術家志望と同じようなものです

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自分の子供がYoutuberを目指すのはだめだけど研究者を目指すのはok? そんな風に考えているあなたは、研究者のこともyoutuberのことも勘違いして理解しているかもしれない。

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かつてエリート候補生と呼ばれ羨望の的だった大学院生だが、いま彼らの台所事情は非常に厳しい。借金を背負い、大学にポストはなく、民間企業も拾ってくれないという三重苦にさいなまれているのだ。
収入200万、借金600万
「学部よりも偏差値の高い大学院に頑張って入学して、なんとか周りに食らいついて博士課程まで進みました。学部時代の同期は『お前が大学の先生だなんて勉強したんだな』ともてはやしてくれるのですが、現実はそんなに明るくありません。
いまの仕事は、大学で働けているだけ幸せなほうですが、指導教授の研究の手伝いをして、たまに非常勤の授業を持って、年収は200万円ちょっと。
社会保険もなく、残ったのは大学院の奨学金として借りた600万円の借金だけ。いまの給料では、とても返せる気がしなくて……」
このように不安を打ち明けるのは、都内の大学院で理系の博士課程を修了し、将来的には大学の教授職を目指す中野信二さん(仮名・29歳)だ。

末は博士か大臣か――。かつては輝かしい将来を嘱望される存在だった博士課程の学生の未来に、重苦しい暗雲がいま垂れ込めている。
そんな大学院生の実態を明らかにしたのが、文部科学省直轄の国立試験研究機関である「科学技術・学術政策研究所」(NISTEP)が2018年2月末に公表した最新の調査だ。
この調査によると、博士課程を修了した課程学生(留学生や社会人でない学生)の、じつに61.6%に学資金としての借り入れがあることが判明したのだ。
また、冒頭の中野さんの例のように借入金も高額になる傾向があり、借入金の額が300万円以上になっている学生も全体の42%に達している。
奨学金といえば聞こえはいいが、つまるところただの借金。もちろん利息のかかるものもあり、社会に出てから大学院修了生にかかる返済の負担はとてつもなく大きい。
大学院生の金銭的な問題について、教育ジャーナリストの松本肇氏は次のように語る。
「大学院生の経済状態はかなり深刻で、文系と理系で多少の差はありますが、生活費や学費も含めて修士課程では2年間で600万円、博士課程では3年で900万円のおカネが必要と言われています。
特に法科大学院を出るには1000万円近くのおカネがかかります。さらに学位論文の作成や研究に必要な書籍代などを捻出しようとすれば、加えて年間30万円程度の支出も避けられません」
試験監督や授業補助など、大学院生のために設けられたアルバイトもあるが、その金額は普通のバイトに毛が生えた程度。授業料と併せて生活費までまかなうにはとうてい足りない。


 
via: 4割が借金300万円超え…大学院に進んだら一生ビンボー暮らしです(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 
大学院生はYoutuber希望者みたいなものだ
これは非常に悲しい現実ですが、大学院生はyoutuberを目指している人たちと特に大差がないと言えます。それどころか、頑張っているyoutuberよりも環境が悪い大学院生も少なくないでしょう、恐らく。なぜならばyoutuberがやっていることは市場でも使いやすい能力ですが、大学院生のそれは必ずしもすぐに認められるものではないからです。
 
一体どのような点において類似しているでしょうか。1つは、成功者はそれなりの報酬が得られること。トップレベルになれば数億円というお金を動かすことが出来るようになり、それは一部の人間たちからすると喉から手が出るほど嬉しいポジションです。
 
また、好きなことをして生きていける(と一般に思われている)ことも重要でしょう。研究者の多くは子供の頃から物事を深く洞察するのが好きなタイプが多く、それを仕事に出来れば理想だと考えているはずです。「好きなことで、生きていく」というのは決してyoutuberの特権ではないのです。
 
そして何より、「好きなことで、生きていく」のがとても難しいことが似ています。一部のトッププレイヤー以外はほそぼそと食っていくか、あるいはそもそもその仕事で食っていくことすらできなくなります。夢を追いかける年齢は何歳まででも可能ですが、現実的にはどこかにリミットがあるでしょう。
 
アスリートも芸術家も同じ
このように考えてみると、他にも多くの職業がこれに当てはまるように思います。代表的なのはアスリートと芸術家でしょう。彼らも「好きなことで、生きていく」の代名詞のような存在ですがほとんどの人はなれません。たくさんの人たちが途中で夢を諦め、働き始めます。そして、中途半端にぎりぎりまで夢を追った人ほど普通の仕事に就くのが難しくなります。
 
要するに高校生まで、大学生までの間でやりきって自分に才能が無いと思えば(あるいはプロになるほどではない)話は早い。さっさと見切りを付けることができます。大会や賞などわかりやすくランキングされますから、一般人は諦めやすい領域であるかもしれません。大学院などだとそういうわかりやすい評価があまり行われないため、自分の能力の上限がわからず苦しむ人も少なくないでしょう。
 
夢はあれど、それで食っていけるほどではない。諦める人はさっさと諦めた方が良いが、その見極めが難しい。当たればそれなりに大きい仕事だが、それ以外の人はその仕事につけても食っていけるかどうかというギリギリのライン。まさに、youtuber、アスリート、芸術家などと並んで研究職も厳しい世界なのです。
 
悲しい話ですがこれが現実ですね。

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