do not evil(邪悪になるな)というフレーズが有名なGoogleですが、やはり中にはこういうどろどろした部分もあるのですね。 オススメ記事 [サンフランシスコ 30日 ロイター] – 米グーグル(GOOGL.O)の社員約100人が、社内のオンライン・フォーラム上でいじめが行われていることを懸念し、昨秋にグループを組織して社に規約の厳格化を提案していることが、関係者5人への取材で分かった。 関係者らは、フォーラム内での争いを扇動するような会話や個人攻撃をやめさせるのが狙いであり、常習的に議論を脱線させたり会話内容を漏えいする個人への罰則も望んでいると説明。グループは、人事に絡む案件については問題を訴えた人、訴えられた人、管理職、調査にあたる人の権利と責任を明確化してほしいとも訴えている。 また、敵意をあおったり、グーグルの社是に反する意見を表明して人種、性その他の機微に触れる問題の議論を制しようとする動きに対し、社はもっと敏感になるべきだとしている。 グーグルは自由闊達な社風を誇っていたが、トランプ米大統領の就任後、社内の亀裂が拡大。昨夏には元エンジニアのジェームス・ダモア氏が、女性は「生物学的な理由」で技術職に向いていないとする社内文書を作成して解雇され、同氏は今年、差別を受けたとしてグーグルを提訴した。 ダモア氏の訴状によると、自称「保守派」の社員グループも、フォーラムのルール明確化や、従業員を報復行為から守ることなどを盛り込んだ独自の提案を行っている。このグループは、100人のグループとしばしば対立している。 グーグルの広報は各提案についてのコメントを控えた。 via ロイターズ 米グーグル社員、社内フォーラム上のいじめ阻止へ組織化 google神話 エンジニアや人事の人なら必ず知っているのがgoogleの凄さ。単に素晴らしいエンジニアがいるというだけの話ではなくて、徹底して優秀な人材しか採らないという前提に基づいた人事システムでも有名なのです。例えば20%は他の仕事に時間を充ててもよいことなどは非常に有名ですし、食堂やジムなども完全無料で使えてしかも極めてハイクオリティ。まるで夢のような場所なのです。 しかし、そのような外面の部分とは別に、やはり内部には内部なりのどろどろした部分があるようで、ほっとするような残念なような気持ちにかられています。流石にそうだよな、超人ばかりがいるからといって社内政治がないわけでもないしいじめがなくなるわけでもないのだなと思い知らせてくれます。 IT業界の差別 実は、IT業界というと自由な印象が強いかもしれませんが、新興企業で特に最初は叩き上げで成長していくような企業の場合、それは一種の極めて男性的な社会を作り出しやすい文化を持っています。特に初期についてはブラックもブラック、稼げるかも分からない中で一日中オフィスに詰めて最高のプロダクトを作ろう、という流れの中、特にコンピューターサイエンスの場合は今ならともかく少し前なら男性だらけでしたから。 珍しく女性が入ってきたらセクハラもあるし、更に新興企業であればあるほど自分たちの初期のステータスによっては他のマイノリティに対する差別意識というのも当然のように持っていたりします。黒人に対するもの、アジアに対するものなどなど枚挙に暇がありません。結局のところ、そういう人間の汚いところをすっかり剥ぎ取ったように見えるITでさえそういう部分は拭えないのです。 インターネットは人を自由にしたか 少し別の視点になりますが、インターネットといえば初期はその開放性、平等性、公平性などが全面に押し出されていました。しかし現実はまったくそんなことはありません。匿名の中でいじめは起きるし、一度情報が拡散されればもう戻すことは出来ません。リベンジポルノもサイバーテロも、同じくインターネットの上で成り立っているのです。 インターネットという概念がどんなにクリーンなものであっても、こういう風にそれを運営している人たちの心が必ずしもクリーンでないのであれば、そんなのは絵に描いた餅に過ぎないということがよくわかりますね。