アメリカ海兵隊「テロとの戦いをアメリカだけでやるのは無理」

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世界中で噴き出すテロリズムの驚異にアメリカは最早世界の警察としての機能を完全に失おうとしています。

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アメリカ海兵隊のネラー司令官






アメリカ海兵隊のネラー司令官が、アメリカは中東・アフリカのテロに対抗する上で、十分な能力を持っていないとしました。
ロシア・スプートニクによりますと、ネラー司令官は、アメリカのシンクタンク、大西洋評議会で、「世界は広大で、国家防衛戦略の一部が、同盟関係を作り出すのは、まさにそのためだ」と語りました。
また、アメリカ軍が最終的に地域から撤退した際、その地域の軍は単独でテロと戦うべきだとしました。
アメリカ主導の有志連合軍は、2014年にテロ組織ISISへの対抗を主張して結成されましたが、この連合はISISと戦っていないばかりか、テロ組織を支援したという有力な証拠が存在します。




 
via: アメリカ海兵隊司令官、テロへの対抗能力の欠如を認める – Pars Today
 
世界の警察をやめるアメリカ
これは正直当然の流れだと言えるでしょう。いまアメリカは世界の警察であることをやめようとしています。世界の警察とは何か? それは自国の利益と直接かかわらないものであっても、平和や民主主義といった価値観を守るために世界で起きる様々な出来事に首を出すアメリカの習性のことを言います。
 
モンロー主義という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 元々アメリカは、自国に関係のないことには首を突っ込まないようにする外交政策が基本でした。まあ、基本的に欧州とアメリカとの関係の話ではあるので海を跨いでいたし今ほど海軍も空軍も力がなかった頃なので現実的にもそうしたほうが良かったと思いますが、なんにせよアメリカはやっと一時の熱病から解放されようとしています。
 
第二次世界大戦が終わった1950年からこちら50年間程、アメリカは世界の覇権を握る国家として強い力を持ち続けてきました。ロシアとの冷戦構造の中で、共産主義と資本主義の戦いも続けてきました。1970年代、ヴェトナムで共産国家が成立しそうになれば自国の利益と直接関わらないのに大勢の軍人を送り出し、多数の若者を殺した事は国家のトラウマとなっています。
 
当時の国民からすれば「ヴェトナムで私の子どもが死んだ。これはアメリカのためにどんな意味があったのか?」という思いがあったのです。それに民主主義や自由の価値といった美名を捧げても、結局は市民感覚としては「自国の利益と関わらないことで子どもを殺す戦争反対!」と厭戦感情が高まっています。その後のテロも含め、アメリカは徐々に自国と関係ないことについて手を引き始めています。
 
軍の思惑
特にトランプ大統領はアメリカ至上主義の主張をしていますから、そういう世界の自国と関係ないことで支出を増やすことは好まないでしょう。ますますアメリカは世界の警察としての役割を終え、むしろこれまでその陰に隠れていた自国の利益を求めて国際法すら歪める悪漢としての顔を見せ始めています。
 
このような状態で海兵隊の人間が参照記事のようなコメントをするということは、幾つかの目的があるでしょう。それは支援される側の国家からの見返りを今までよりも強く求めること-このままだとアメリカはいなくなって自国だけで防衛しないといけないけど出来るの? 出来ないよねという脅し-に代表される部分だと思われます。
 
結局世界の警察として機能する代わりに世界各国に自国の軍隊を置いてきたことは、確かにリソースの掛かることですが世界中でにらみを効かせられるという意味では非常に効果的でした。今後もそういう意味での軍事、政治的な優勢は維持しながらリソースをその国からもらうという方針でアメリカは動いていくのではないでしょうか。

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