メディアの腐敗最前線はアルゼンチン-市民がラジオでゲリラ放送で対抗

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メディアを信じられなくなっているのは先進国だけではない。南米アルゼンチンではいまも現実の問題として「戦っている」のだ。

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アルゼンチンの人々は自由を求め、ネットより「ゲリラ放送」を選んだ
アルゼンチンでは軍事政権時代の負の遺産として、メディアの偏向報道が続く。限られた大手企業がネットワークを支配し、報じられるニュースは信頼を得られていない。そこで貧困層の人々は、ゲリラ放送を通じて自らの視点でリアルな物語を伝えることを選んだ。アンダーグラウンド・メディアをつくる人々に、ひとりの写真家が迫った。
TEXT BY LAURA MALLONEE
EDITED BY CHIHIRO OKA
WIRED(US)










1/12DTL! Comunicacion PopularとFMラジオ局La Charlatanaのスタッフ。ブエノスアイレスから1時間ほどの町、ベリソで、スタジオの上にラジオの放送塔を建設している。PHOTOGRAPH BY ANITA POUCHARD SERRA/HANS LUCAS

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国民の半分はマスコミに疑念を抱いている。大多数の人が、主要メディアの書き手は偏見の固まりで信用できないと考える。こんなひどい状態では、何を信じればいいのかわからない。

米国のことだと思うだろうが、実はアルゼンチンの話だ。

かの国では少数の大手企業がメディアを牛耳っている。免許なしの放送は違法とされ、国民の大半は主要ネットワークで報じられるニュースを信じていない。だが、「#fakemedia」のタグを付けて愚痴をこぼしたり、ネットの世界でフィルターバブルのなかに閉じこもる代わりに、アルゼンチンの人たちは自ら情報を発信することを選んだ。
非営利団体のDTL! Comunicacion Popularは、貧困層やブルーカラーの労働者が多く住む地域にラジオの電波発信設備を設置する活動を行っている。人々にゲリラ放送を行う機会を提供することが目的だ。
写真家のアニタ・プーシャド・セラは3年間にわたり、このグループを取材した。『Communication Is Not a Merchandise』と題した一連の作品では、メンバーたちがアンテナを組み立てたり、市民ジャーナリストをトレーニングしたりする様子が、まるで映画のように生き生きと描写されている。セラは言う。
「ラジオは集団での行動と団結を生み出す手段のひとつです。自分たちの物語を伝えるチャンスなのです」
via  wired アルゼンチンの人々は自由を求め、ネットより「ゲリラ放送」を選んだ
 
 
放送が私物化される社会
日本でも様々なメディアが政治的公平性を欠いているとかフェイクニュースを流しているという指摘がありますが、本当に腐敗してしまった国とは比べ物にならない話だということを思い知らされるニュースです。国民の意思を自由に扇動するために政府関係者が活用するメディア、それをハナから信じていない市民たち。これはもう地獄絵図としか言いようがありません。
 
程度の問題だからといって酷いところがあるから自分たちのところはまだましだ、改善の必要はないのだ、と言いたいわけではありませんが、それにしても凄いですね。日本だってつい70年程前には戦争でボコボコにされているのに戦況は有利だとか言ってわけですので、あまり馬鹿にできたものでもありませんが。
 
それにしても放送が私物化され、また、個人レベルでの通信にも厳しい制限があるというのはディストピアらしいですね。まるで漫画の世界です。自分たちの意思を自由に発信することが許されないと聞くと共産圏が即座に連想されます。例えば中国では、特定の内容を検索しても表示結果に出てこないページがたくさんあるといいます
 
。これではインターネットというものが国民の声を世界中に届けるという綺麗事は完全に消え去っています。恐ろしい話ですが、国家が本気を出せばそんなことも簡単に出来ます。特に企業の権利が十分に守られていない国の場合、国の言うことを聞かないと普通に代表取締役が逮捕されたりしますから、恐ろしい話です。
公共とSNS
このような雰囲気はアメリカや日本などの先進国でも一部発生しています。個人が自由に発信出来る素晴らしい環境としてのSNSもまた、物凄い量のフェイクニュースやヘイト情報にまみれています。様々なマーケティング企業がフェイクアカウントを大量に作り、特定のトピックに対して何度も何度もシェアしたり、コメントをして盛り上がっているように見せ、まるで資本主義や国家の力の全く及ばない場所のような顔をした様々なSNSは知らないまに国民や市民の考え方に影響しようとしています。
 
アメリカでは大統領選挙にこの手がロシアに使われて大きな損害を被りましたが、それは結局公正なる意思表明装置である選挙をケガされてしまった国民達の損害です。国民の声、というものも作られてしまうのであれば、私達はどうやって声を上げたらよいのでしょうか。2018年になってもなお、人間がこんなことで悩んでいるとは。

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