あまりにも鮮やかな意思決定に、現代の最高峰経営者の判断力に驚きを禁じえません。しかし、今後Facebookから企業が離れていくことはあるのでしょうか。 オススメ記事 起業家イーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める米電気自動車メーカーのテスラと米宇宙ベンチャーのスペースXは23日、交流サイトのフェイスブック(FB)の公式ページを削除した。英国の政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカがFBの5千万人の個人情報を不正利用したとされる問題を受けた措置。 ロイター通信によると、ドイツ金融大手コメルツ銀行などもFBへの広告出稿を見合わせており、企業の「FB離れ」が進みつつある。 マスク氏は23日、ツイッターでスペースXのFBページを削除するよう促され「(ページがあったことを)知らなかった。(削除)する」とした。テスラのページを削除するかを問われると「必ず」と回答。両社のページはその後に削除された。両社のページにはそれぞれ260万人を超えるフォロワー(読者)がいたという。(共同) via: 米テスラがFBページ削除 広告見合わせる企業も – 産経ニュース 素早い決断に感動 これはまさに現代を代表する経営者の決定的な判断という感じがしますね。とにかく早い。圧倒的に早い。また、特定にプラットフォームに頼らない。これが強い企業なのだと感動するというか、いわゆる普通の企業とは次元の違うところにいることがよくわかります。260万人を越えるフォロワーを持つページを2つ削除するってとんでもないですよ。普通は不可能です。 しかしなぜこれが出来るか。それは彼が自分のやっていることの価値を本質的に理解しているからです。FacebookやtwitterなどのSNSは企業の情報に気軽にタッチするために悪くないプラットフォームです。待っていれば勝手に流れてくるのですからそうですよね。しかしそれは能動的なアクションを行う人間ほどの価値があるわけではありません。企業にとっては、なんらかのプラットフォームを通したアクセスではなくて、本当は自社のホームページなどに直接来てくれるようなアクセスの方が嬉しいわけです。 しかしそれには軒並みならない確かなコンテンツの力がないと出来ません。わざわざ検索したりブックマークに入れておいて見に来てくれるような人たちを前提としているからです。そして当然ながらテスラにもSpeceXにもそのような人たち、つまりファンがたくさんいることを知っている彼は簡単にページを削除できるわけです。これは彼が自身のやっていることに誇りを持ち、また高い価値があることを十分に自覚していることの証左なのです。 facebookを批判する人たち もちろんFacebookは今後プライバシーや個人情報についてもっと厳密なシステムを構築しなくてはならないでしょう。しかしFacebookを批判している企業などがいるとしたら、彼らは一体どれほど個人情報の保護についてきちんとしたセキュリティを行っているかは確認する必要があります。世界最大級のプラットフォームであるFacebookですらこういう風に個人情報を奪われるのですから他の企業も同様でしょうから。 それに本当に文句をつけるのなら会社のページを削除するなどの行為に打って出れば良い話。それが出来ないということは少なからずFacebookに依存している部分があるということです。それだけ強い力を持っている企業ですから、今回の反省を受けてもっとレベルの高いシステムをつくってくれるに違いありません。