若者の出世欲を掻き立てる一番簡単な方法は「同期との差を明確にすること」だ

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人はどこまでいっても競争熱心な生き物だ。しかもこれまで競争に勝ち続けた人間は特にそうだ。そんなことがアンケートから明確になっている。

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出世意欲を引き出すカギは”同期との差”
 今回のアンケートでは、25~34歳の社会人は、最終学歴が高い男性がもっとも出世意欲が高いという結果になった。
 なかでも、社内で賞与や仕事内容などで同期との格差を実感し、自身や同期の出世の現実味を実感している人ほど、出世意欲が高くなることが考える。
 年功序列で横並びの出世が重視される昨今、出世意欲が乏しい若手社員が多いと悩んでいる企業は、賞与や仕事内容で同期社員との差をつけるような制度を設けることで、若手社員の内に秘められた出世意欲を引き出すことができるかもしれない。
via ハーバービジネスオンライン 賃金アップだけじゃない! 若手社員の出世意欲を引き出すのものとは?
 
競争欲が強い人間が勝つ
今回のアンケートで非常に示唆的に感じたのは、出世欲が強い人達というのはどのような人たちかというと、最終学歴が高い男性だというのが非常に面白いところです。彼らは要するに社会的な競争に勝ってきた人間です。大卒になり、あるいは大学院卒になり、男性であって、様々な競争で人よりも高い成績を残してきた。
 
残してきたからこそ出世欲が強いのか、出世欲が強いからこそ人より高い成績を残したのか、その相関関係や因果関係は判然としませんが、これってまさに現代社会という感じがしますね。昔は狩りによってその力の優劣を図っていた男性たちは、今の時代になっては社会的な権威や名声、あるいは給料の多寡といった基準で自分を図って他者との比較をしているのだと思います。
 
そう考えてみたところで、ここで面白い疑問として出てくるのは高学歴ではない男性たちの競争心というのはどこに行ってしまったのかということです。もちろん基本的には大卒であることは有利なことではあるものの、高卒だからといって出世ができないというわけではないはず…というのが建前で、実際には出世はほとんど難しいのだとしたらこれは大きな問題でしょう。
 
18歳で決まる未来
なぜならば、高卒か大卒かというのは17歳くらいのタイミングで決定しなくてはならず。十分に社会的な知識を身に着けないときの決定であること。また、大学の卒業までに掛かる必要が数百万円にも及び、金銭的な理由によってその道をそもそも選ぶことができない人も多いということ。彼らは出世欲を失わざるを得ないほどにこの社会の不平等に気づいているといえるのではないでしょうか。
 
大卒の人間はそれだけ努力や苦労をしたのだから報われるべきだという考え方がありますが、私はそれにはあまり同意しません。まず第一に、受験勉強というのは精々3年程度の努力だと思われますが、それは社会人になった高卒も同様にその時間を働くことに費やし努力しています。続いて大学の4年間で学んだものの違いだという人に対しては、ほとんどの人間はまともに勉強しないで卒業していくことをきちんと伝えたいところです。
 
一体どれだけの人が大学できちんと勉強しているというのでしょうか。甚だ疑問です、その理由は日本が諸外国と比べて明らかに留年率が低いことからも明らかです。要するに卒業が簡単なのです。入学は厳しいしお金を求めるくせに卒業は簡単というのは意味の分からない制度だなといつも思いますよ。
 
そんなわけで、いま出世欲を失っている高学歴でない男性たちがもっと活躍できるような社会にすること-すなわち同僚との差をはっきりさせることよりも学歴によってキャリアの道を限定しないこと-の方が多くの人がインセンティブを持ってもっと働こうと思うような気がします。

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