社会的な引きこもりは日本以外にも多く存在しているが、この度九州大学の研究者が彼らに特有の生物学的特徴が無いかを調査した。結果はまだ曖昧なようだ。 オススメ記事 引きこもり。一応学術的な言い回しとしては「社会的ひきこもり」と言う。この引きこもりは、一般的には社会的心理的な問題などによるものであると認識されているが、ここにもれっきとした生物学的背景があるのではないかということを、九州大学の大学院医学研究院・九州大学病院の神庭重信 引きこもり。一応学術的な言い回しとしては「社会的ひきこもり」と言う。この引きこもりは、一般的には社会的心理的な問題などによるものであると認識されているが、ここにもれっきとした生物学的背景があるのではないかということを、九州大学の大学院医学研究院・九州大学病院の神庭重信教授(精神医学)、加藤隆弘講師(同上)、早川宏平共同研究員(同上)、米国オレゴン健康科学大学のアラン テオ助教(精神医学)、マレーシア・モナッシュ大学の渡部幹准教授(社会心理学)らによる国際研究グループが発見した。 【こちらも】社会人の外出頻度、20代は70代より少ない 30代が最多 引きこもりであるが、日本にしかいないといったような偏見もあるが、実際には日本以外の国にも類似の問題は存在することが明らかになっている。「社会的ひきこもり」の定義は「就学・就労などの社会参加を回避し、半年以上に渡り家庭に留まり続けている状況」とされており、この定義に従い、かつ15歳から39歳に限った場合の推計人数が、日本国内で50万人以上であると言われている。 さて、今回の研究では、一般の大学生(ボランティアとして集められたもの)と、九州大学病院ひきこもり研究外来の受診者である引きこもり者から採血を行い、分析を行った。結果として、炎症関連マーカー、尿酸、HDLコレステロールなどが、両群において異なっているという事実が明らかになった。なお、男女による違いもあるとのことである。 なお、行われた研究はこれだけではない。ひきこもり者の社会心理的特性を分析するための、質問票や、「信頼ゲーム」と呼ばれるノートパソコンを利用した研究も行われた。 結論を一つあげると、ひきこもりの傾向と、回避性パーソナリティ障害の特徴に関連性が見られたという。 なお、研究の詳細は、Scientific Reportsに掲載されている。教授(精神医学)、加藤隆弘講師(同上)、早川宏平共同研究員(同上)、米国オレゴン健康科学大学のアラン テオ助教(精神医学)、マレーシア・モナッシュ大学の渡部幹准教授(社会心理学)らによる国際研究グループが発見した。 via 財経新聞 「引きこもりを診断する」血液バイオマーカーを発見、九大などの国際研究 引きこもり 引きこもりが日本の社会現象化してからずいぶん経ちますが、その社会的文化的な側面ではなく生物学的な側面からもこの現象が捉えられるようになってきているようです。しかしながら正直なところ引きこもりというのが何らかの生物学的な要因と関わっているようにはどうにも思えません。 就職活動がうまくいかなかったり学校でいじめられたせいで家を出たくなくなってしまい、そのままずるずると家の中に続けてしまっている人達という印象があるからです。実際ニートと言われる人たちが多くなる時期というのは求人が非常に少なくなっている時です。要するに働き口がなくなってしまうと就職もできず収入も社会的な立場もない状態ですから家を出るのが嫌になって、そのまま家の中にいるということです。 これはまさに引きこもりの社会的な側面ということができると思います。生物学的な側面と言うとまるで遺伝子レベルで引きこもりになるのが決まっているかのような印象を受けてしまいますが実際のところどうなのでしょう。 遺伝子と環境はどちらも重要 これは今の時代となっては常識と化しましたが、遺伝子と環境どちらかだけが人間を決定するということは絶対にありえません。同じ遺伝子を持っていても受けてきた経験や育ってきた環境によって全く違う人間になることがあるからです。これは双子を使った実験からも明らかになっています。 ただし逆に言うと同じ遺伝子を持ってる場合似たような外部刺激を受ければ似たようなアクションを起こす可能性というのは当然あるわけです。今回の調査で分かったことは、どうやら引きこもりになる人には回避性パーソナリティを持った人が多いということです。 何らかのトラブルがあった時にその現実を変えるのではなくてその現実から逃げ出すような、トラブルを何とか回避するような性格のことを回避性パーソナリティといいます。当然ながら遺伝子によってこの性格に絶対なるというわけではありませんが、何らかの遺伝子的特徴を持ってる人がある外部刺激を受けると回避性パーソナリティになりやすいということは当然ありえると思います。 そしておそらくそれが引きこもりの生物学的な捉え方の一つになるのではないでしょうか。もちろんある遺伝子を持ってるからといって必ずひきこもりになるということではありませんが、引きこもりの原因になるような回避性パーソナリティになりやすい遺伝子を持っているということはあり得るということがわかったようです。