何とも素晴らしいニュースです。アスリートのような子どもに夢を与える存在が、その存在だけではなくお金で将来を照らすことができるという好例ですね。 オススメ記事 米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手が公式戦1勝ごとに10万円を故郷の大阪府羽曳野市に寄付する「ダルビッシュ有子ども福祉基金」を活用し、昨年創設された児童養護施設を退所する子供を対象にした奨学金制度で、同市は20日、最初の受給者が決まったと明らかにした。 市によると、4月から大学生となる女子高校生で、月5万円を給付する。「将来、高齢者の福祉施設で働きたい」との希望を抱いているという。ダルビッシュ投手の母、郁代さんは取材に「役に立つ知識を大学で身につけて頂ければうれしい」と話した。 この制度は市内に二つある児童養護施設を退所し、1年以上の就学が必要な学校に進学する子どもの中から選考。各施設から毎年1人ずつとしている。昨年は該当者がおらず、今年の対象はこの女子高校生のみだった。 ダルビッシュ投手は中学時代、地元の少年野球チームに所属。プロ入り4年目の平成20年から市への寄付を続けている。 via: 「ダルビッシュ奨学金」最初の受給者決まる 児童養護施設から大学生に 大阪・羽曳野 – 産経WEST 素晴らしい活動 スポーツ選手がこのような素晴らしい活動していることを初めて知って非常に嬉しく思っています。私自身新児童養護施設に関わっていた時期も長かったためこのような制度があることがどれだけ彼らにとって救いになるかということはよくわかっています。 児童養護施設にいる子供の多くは18才になると強制的に施設を出て行かなくてはなりませんが、当然大学の学費を貯めておくこともできず、また奨学金を借りても大学卒業後にその奨学金を返せるほどの仕事につけるかどうかも分からない中、多くの人は大学進学を諦めています。 また、彼らは家元に戻れないことも多く、そもそも自分たちの身元を保証してくれる大人もいないような状態で社会でなくてはなりません。この社会から排除されているような深い悲しみを覚える人も少なくありません。そんな中このような児童養護施設出身者向けの奨学金があるということは非常に大きな助けになるはずです。 アスリートの社会的な価値には様々なものがあります。もちろんスポーツがとても上手でそれゆえに見る人を魅了させるというものもあります。しかし、それと同じぐらい大事なことが若者にとってのある種の夢や希望を提示するシンボルのような価値を持っているということです。 そのようなスポーツ選手がこういう慈善事業に積極的にお金を出していくということはダルビッシュ選手のみならず彼の周りの人達にとっても非常に大きな影響を与えるのではないでしょうか。 日本にはまだまだ寄付の文化というものが全くありませんが、アスリートのように莫大な富を稼いだ人が積極的に日本の将来に対して投資出来るような仕組みが日本にもっと備わっていれば、こういう事例は増えていくのかもしれません。