自らの判断で飛び回り、人間が行けないような場所にも積極的に情報収集が可能なドローン。とうとう障害物の奥にいる人間の声も聞き取ることが出来るようになったと言います。 オススメ記事 災害現場でドローンを飛行させ、助けを求める人の声を聞き分けて位置を特定できるシステムを内閣府や東京工業大などの合同チームが開発し、7日発表した。こうしたシステムの実用化は世界初という。 飛行時に出るドローン自体の騒音の中から、20~30メートルの範囲内で人の発した声を聞き分ける。実験では、蓋をした土管の中にいる人の位置を正確に特定した。3次元で特定でき、がれきに埋もれた人の声を察知できる。 ドローンは重機が入れない現場で状況を把握できるが、音声分析は難しかった。東工大の中臺一博特任教授は「救助で重要な発生72時間以内の捜索を効率的に行える」と期待。未来の被災地はドローンが飛び回っているかも。 via: 人の声を聞き分ける災害用ドローン開発 内閣府や東工大など合同チーム – 産経ニュース テクノロジーが命を救う 科学技術の発達は一見私達の日常にはまるで関係ないような気がしますし、最近も大学の基礎研究の予算がどんどん削られても仕方ないような気もします。例えば無機物の結合の際に生じる隙間に更に小さな構成物をどう組み込めるか、というのは一見あまり役に立たないように聞こえるからです(応用研究に発展すれば宇宙産業に用いられるような柔軟かつ剛性のある物質が作れたりするようになる研究ですが)。 しかし、実際の所このような研究は私達の生活を豊かにするために様々な形で活用されています。基礎が応用され、応用が実用開発されて、そして今回はドローンが人の声を聞き分けることが出来るようになったと言います。静かな場所ではないですし、聞き取りやすい声でもありません。例えば災害で埋められてしまって動けなくなった人、そういう声を聞き分けることが出来るようになったというのです。 ということは、いままでは見つけられなかった人たち-生き埋めでそのまま死んでしまった多くの人達を救うことが出来るテクノロジーだということです。しかも人間が立ち入れないような場所であってもドローンは空を飛んで向かうことが出来ますし煙や毒の影響も受けません。素晴らしい仕組みですね。 これからドローンはなんでも出来るようになる 今回の声が聞き分けるようになったというのも、ドローン全体の成長というよりは外部の優れた機器が開発されてそれをジョイントした結果です。つまりこのジョイントの種類が増えれば増えるほどドローンは様々なカスタマイズが可能になります。例えば人の顔を認識する力を持ち、カメラを携えれば空中を飛ぶカメラマンになることも可能です。 軍事用の開発ではマシンガンをジョイントして人に目掛けて乱射することも可能ですし、サーモグラフィーを搭載すれば熱反応を持ったものだけ狙い撃ちにすることも可能です。恐ろしい話ですが、これに加えて顔認識機能もつければ狙った人間だけを遠くから殺害することも可能です。 技術の発達はこのように災害救助に使えるような素晴らしい面と、使い方を間違えれば数え切れないほどの被害者を生み出すことも出来る恐ろしい面とがあります。今回のニュースは前者で素晴らしい話ですが、ドローンの成長には怖い部分も日々感じます。