目覚ましい技術発展が投入されているのが、高度なテクノロジーの全てが詰め込まれたプロダクト、自動車です。これからますます発達するといわれるモビリティ分野の最先端は動く個室です。 オススメ記事 「東京モーターショー2017」で明らかになったのはEVシフトだけではありません。もう一つの大きなトレンドがあります。それが自動運転なのです。 これまで挙げてきた2台とも、EVであることよりも、自動運転車という点を強くアピールしています。もうEVであることは当然で、それに人工知能を駆使した自動運転という要素が求められている。 自動運転にはレベル1からレベル4まで段階がありますが、現在でも高速道路といった一定の条件であればアクセルとステアリングの操作をクルマに任せるレベル2の自動運転車は、すでに発売されています。そればかりか、ドイツのアウディは、クルマが運転の主役となるレベル3の自動運転車を2018年から市場に投入する計画です。 ですから、各社とも完全自動運転となる「レベル4」を意識したコンセプト・カーを出展していました。 自動運転になることでクルマはどう変わるのか。私は「クルマの個室化」が進むと見ています。運転から乗員が解放されるため、居心地のいい空間であることが、より重視されるようになる。「動くリビングルーム」「動く会議室」となっていくでしょう。 via: 2030年、私たちはどのようなクルマに乗っているのか 『自動車会社が消える日』著者が東京モーターショー2017から予測する – 井上 久男 (2/2) 動く個室とはどういうことか 動く個室というのはほとんど定義矛盾のようにも聞こえますが、そんな不思議な存在がこれからの自動車の形であると言われています。つまり、自動運転によって最早運転手というのが必要なくなるということです。誰も前を見ていなくても良いし、飛び出してくる対向車も気にしなくて良い。むしろ人間よりも遥かに高性能な機械がそれらを把握してくれる。 そうすると、移動時間というものが全く異なるものになります。よく言う言葉でいうと、エクスペリエンスが変わります。自動車に乗るということが、単に移動するという行為ではなくなるのです。仕事だって出来るし、本だって読めるし、テレビだって見ることが出来ます。ナビを付ける必要もありませんしね。 そうするとそこで大事なのは車のスペックではなくなっていきます。例えば椅子の座り心地がどれだけいいかとか、オーディオのクオリティはどうかとか、そういう部分こそが重要になってくるのです。それは車というものに私達が通常求めるものとはかなり異なるものを求めるようになるということでもあります。 注目はとにかく自動運転とAI 今後のあらゆるテクノロジーの中心に出てくるのはAI。結局自動運転というのも、その真ん中にあるのはハード的な解決策ではなくてソフトの部分が重要になってきます。人間のように考え、人間よりも良い判断を下せるソフトが開発され、今も猛スピードで改善されている。囲碁がAIのものになったように、運転技術というのもそうなるわけです。 それを寂しいと取るのは一部の運転好きくらいのものでしょう。多くの人にとって運転というのは生活の一部としてやらなくてはならないからやっているだけで、別に望んでやっているわけではないはずだからです。いつもの通勤がもしもハンドル握らなくてよいなら朝の睡眠時間を確保することだって出来るようになるはずです。 AIの発達というと大きいトピックですが、こうやって具体的な事例に落とし込んでみるといかにAIというのがものすごいツールなのかがわかります。応用先は無限大。医者や弁護士の代わりも、あるいは上司の代わりも出来るようになる時代がくると言われていますから、大事なのはこの波に乗り遅れないことであることは間違いないでしょう。