それでなくても少子化なのに、同性婚を認めるともっと大変なことになる。伝統文化が破壊される、この社会の秩序が壊れてしまう…そんなわけがない。 オススメ記事 この写真に写っているのは、ニュージーランドのモーリス・ウィリアムソン元議員。いま日本のソーシャルメディアでフォロワーが急増している。 ウィリアムソン氏は同性愛者の権利推進の象徴として、多くの日本人の間で人気が出ている。その理由は、同氏が4年前に同性婚に関して行った演説の映像だ。 日本のソーシャルメディア利用者にとって、この映像は同性婚の合法化を求める闘いを鼓舞する声となったようだ。 日本では同性カップルに夫婦と同様の待遇を認める自治体もあるが、同性婚は違法のままだ。 ウィリアムソン氏が2013年、首都ウェリントンの議会での「婚姻平等法案」の最終審議と採決の際に行った力強くもユーモアのある演説の映像は、25日に再度ツイッターに投稿された。 映像は、自民党の竹下亘総務会長の最近の発言を機に、再度広まった。 竹下氏は今週、天皇、皇后両陛下が開く宮中晩さん会をめぐり、国賓の同性パートナーの出席に反対だと発言し、批判されていた。竹下氏はその後、自身の発言について謝罪した。 ある人はツイッターで、ウィリアムソン氏の日本語字幕付きの演説の一部を投稿し、「当時も世界中で称賛されたスピーチ」と説明し、「知らない若い人に向けて」映像を共有した。 Image copyright @bulldog_noh8/twitter ウィリアムソン氏は演説で、「この法案でやろうとしていることは、ただ愛し合う2人に結婚という形でその愛を認めてあげることだ。それだけだ」と述べている。 「今この法案に反対している人たちに約束する。明日も太陽は昇る」 「十代の娘はやはり全て分かっているかのように言い返してくる。住宅ローンは増えない」とウィリアムソン氏は続ける。 「皮膚病や発疹にはならないし、カエルがベッドから出てくることもない。世界は続いていく。だから大げさにしないでほしい」 演説の後、ニュージーランド議会は同性婚を合法化した。アジア太平洋地域では初めての国となった。 via: 日本の同性婚議論 NZ元議員がゲイの英雄になった理由 – BBCニュース 素晴らしいスピーチ このスピーチがまたSNSでシェアされていることをとても喜ばしく思います。前にも一度拡散されたことがあったはずです。日本でもどんどんLGBTの権利が認められるようになってきた時代だからこそ、前よりずっと現実的なスピーチとして受け止められたのではないでしょうか。 スピーチを見ていない方に内容を簡単にまとめると以下の通りです。「同性婚を認めても、何か社会が大きく変わるわけではない。生活はいつもどおり、明日も太陽は登るし仕事は大変だし娘は反抗期のまま。唯一変わるのは、結婚することが出来る愛し合う二人がこの世界に増えるというだけのこと」というもの。 同性婚を認めると社会が物凄く変わってしまうのではないかと心配している多くの人にとって、そしてその人たちのほとんどは普通の市民なわけですが、態度が変化するような素晴らしいスピーチでした。それを認めても、社会は急に変わったりしないのです。ただ、いまより少しだけ暮らしやすくなる人が増えるだけなのです。 誰の権利も侵害しない そもそも、同性婚に反対する理由なんてほとんど論理的には導けないのです。だって、別に誰の権利も一切侵害しないことで、しかもいま彼らの権利は侵害されていて、それをカバーすることの何が問題なのか全くわかりません。彼らの権利を認めても誰も困らない。嬉しい、喜ぶ人たちがいるだけ。 感情的になんとなく気に入らないという人がいるのはわかりますが、でもそれは論理でもなければ権利の問題でもなく、単に感傷の問題です。パソコンを使える若者に、昔は手紙で連絡をしていたんだと言うようなものです。わかるけど、もうそういう時代じゃない。そういう話なんです。 彼のスピーチは極めて重要なことをわかりやすく、ユーモアを持って伝えてくれています。私達の誰の権利も脅かされない同性婚は認めるべきだ。そうすることによって、世界の総幸福量が増えるのだから。国家が国民のためにあるなら、同性婚を国家が認めることはむしろ当然の帰結だとすら言えるでしょう。