京大教授「世界を変えるのはいつも新人類なので、若者は常識を破壊せよ」

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京都大学が誇る最も優れた教師の1人である瀧本哲史が高校生に対して講演を開いた。世界を変えるのは若い人たちであるという力強いメッセージの中にある本質とは。

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講義のなかで、瀧本氏は、「鉄の女」と呼ばれたイギリス首相のマーガレット・サッチャーや、63歳で国連難民高等弁務官になり、多くのクルド難民を救った緒方貞子氏らの軌跡を紹介していった。
そして最後にまとめとして、次のように語った。
「今日の話では、22歳の女性でも国の根本を変えるような憲法が作れるし、国連でまったく働いたことがない高齢の女性でも、ルールを変えて人を救うことができることを話しました。つまり『新しいこと』は、いつも世の中の新人が始めるんです。
昔のヨーロッパで、天動説が地動説に変わったのは『世代交代』が理由でした。天動説の信奉者は、結局死ぬまでそれを信じていた。『天動説はおかしい』と考える、新しい考え方を持つ若い人が世の中の多数派となったとき、初めて地動説が『定説』になったのです。
皆さんは若くてどこの世界に行っても新人です。でもそれゆえに、世の中を変えられる可能性が、大人よりもずっと大きいんです」

いつの時代も新しい発見は、常に若くて古いパラダイムに染まっていない新人によってもたらされる、と瀧本氏は力強く語った。
「では、今日の最初の質問に戻ります。皆さんは、何のために勉強するんでしょうか?」
誰かいるかな、と瀧本氏が広い会場を見回すと、おずおずと手を上げる一人の生徒がいた。マイクを渡された彼女は、次のように述べた。
「……私たちは今は何者でもないけれど、未来には何にでもなれる可能性があると思います。だからこそ、今興味が持てないことでも、勉強する価値がある、ということではないでしょうか」
答えを聞いた場内の女子中学生たちから「すごーい!」という声があがり、大きな拍手が湧き起こった。瀧本氏が今日の講義に込めた思いは、確実に彼女たちに伝わったようだ。
via: 京都大学ナンバーワン教官の「ミライの授業」を受けてみたら…(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(6/6)

 
若者の力
社会は基本的に改善され続けているということに疑問を抱く人は多くないのではないでしょうか。技術は発達し、昔は紙すら無かった所から手紙が出来、モールス信号、電話、メール、そしていまではビデオ通話まで可能になりました。歩くしか無かった私たちは馬に乗り、自転車に乗り自動車に乗り、いまでは空をも飛んでいます。
 
このような社会の変革には常に挑戦と変革と伝統の破壊とがありました。根深い保守派の抵抗を受けながらも、それを吹き飛ばすほどのパワーと便利さで世界は変わってきたのです。そこにあるのは情熱と、なにより新しいものへの希望です。
 
そしてそれを誰よりも持っているのが若者であることは間違いありません。若いということはそれだけ世界よりも自分の中に未知を秘めているからです。それを形にして社会に出したらそれはそれ自体に価値があるといっていい程のものです。
 
だから社会に形を決められるな
だからこそ、いま日本にある様々な社会課題は若者に対して厳しい状態であることも事実です。就活など典型例ですが、決まりきった形に落とし込まれて面接対策などをして、大学生のときの楽しかった気持ちはどこへやら型通り人間になってから社会へ出ていってしまう。これは大問題だと私は考えています。
 
学校も同じですね。高校ではいじめがあり、それは黙殺され、自殺してもいじめなど無かったと言われる。髪の毛を染めることは許されず地毛でいろと言われ、逆らえば学校の机を撤去されてしまう。何もかも狂っているこの規律重視型社会は、若者の未来や彼ら自身の中にある無限の希望を削り取るための方策のようにしか見えません。
 
2020年を機に大学入試が大きく変わり、学力以外の多面的な評価を導入するといいます。それが良い形で高校生に提供されれば、それはまさに型を大人に決められない高校生の姿を見るための方法になるのかもしれません。このままいったら日本はジリ貧ですから、変革こそが求められるでしょう。

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