SNSは自殺を防ぐことが出来るのか-仕組みと現実の話

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座間の事件で大きく報じられたのは、SNSを介した自殺願望とそれを悪用する人間という構図です。問題は人間なのか、SNSなのか、はたまた制度や支援なのか。今回の問題は多くの論点を抱えています。

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神奈川県座間市のアパートで、9人が遺体で見つかった事件は、被害者の人数の多さに加えて、その多くがインターネットで自殺をほのめかしていたとみられることも大きな衝撃をもたらしました。事件の被害につながりかねない自殺に関する書き込みが相次いでいる現状にどう向き合えばいいのか考えます。



逮捕された、神奈川県座間市の白石隆浩容疑者のアパートからは9人の遺体が見つかりました。このうち3人は女子高校生である可能性が高くなっています。警察の調べによりますと多くがインターネットのツイッターに「自殺したい」と書き込んでいた人と見られるということです。これに対して、白石容疑者は「本当につらい方の力になりたい」などと書き込んで誘い出し、「金を奪う目的や性的暴行を加える目的で襲ったこともあった」と供述しているということです。

 
via: 「座間市9人遺体 自殺志願の書き込み対応急げ」(時論公論) | 時論公論 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス
 
死にたいと呟けるSNS
SNSが今回の事件を生み出してしまったという側面は間違いないことだろうと思います。死にたいとつぶやく若い女性を狙って、優しい振りをして声をかけ少しずつ精神的に信頼させた上で一緒に死のうと声をかける。そうしてその人を性的に暴力を振るった上で殺す。あまりにもおぞましすぎる犯罪でした。
 
確かにSNSが介在しているため悪者にも見えますが、私はSNSが悪いとまで言うのは難しいだろうと思っています。実際のところ、死にたいと呟ける場所があることはネガティブに働く時ばかりではないはずだからです。記事にもある通り、SNSは積極的にそういうツイートを削除していく方針を持つ可能性も十分ありますが、私はそれには少し反対です。
 
苦しい時、なんだかどうしようもない気分になった時に、死にたい、消えてしまいたいとつぶやいてしまう気持ちは十分にわかるからです。それによって何かが変わるわけではありませんが、言葉にして外に出すことで少しでも楽になるような気がするのでしょうか。
 
あくまで、悪いのは悪用する人達です。SNS自体はこういう死を招くようなことを目的にしているわけでもなければそのように設計されているわけでもありませんから、やはりそのつぶやきごと削除の対象にしてしまうのは反対です。
 
問題は彼らの心の問題
ですから、やはり問題行動を起こしているのはそれに対して死にたいと誘っている人達です。が、今回の座間事件は非常に稀有な例で、多くの場合は本当にその人も死にたいと思っているのではないでしょうか。死にたいと思っている人達同士が一緒にいれば、死んでしまおうという方向に話が進むことに特に違和感はありません。
 
正直な話、今回の座間事件があると強烈な発言に受け取られてしまうかもしれませんが、死にたいと思っている人達同士が一緒に死ぬこと自体はもはや良い悪いの話ではないと思うのです。そこに強制があれば別ですが、合意の上で死を選ぶなら誰にもそれは否定出来ないと思います。
 
だからこそ、もしも彼らを救いたいのであれば彼らの行動を禁止・制限するような方向でいくよりも、積極的にカウンセリングなどに誘導することでしょう。そして、そのためにSNSの会社が政府に対して情報を提供するというのはありえなくはないと思います。投稿を削除するよりも健全だろうとも思います。
 
SNS自体は悪くない。死にたいと思うこと、一緒に死のうと誘うことも悪いとは言えない。それでも自殺を減らしたいなら、その行動の責任はSNSではなく政府にあり、政府などの団体がカウンセリングなどを通して死にたいと思わなくなるような心に持っていくことが大事でしょう。ツイートの削除は正直解決に繋がるものではないと思います。

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