日銀のトップの話すときの表情で、これからの政策がどう変わるのかを予想することが出来るというAIが登場しました。しかもいずれそうなるかもという予測ではなく、効果が実証された論文として提出されました。これは物凄いことですよ。 オススメ記事 [東京 20日 ロイター] – 東京大学出身の研究者らが、日本銀行の金融政策決定会合後に開催される黒田東彦総裁の記者会見の映像を人工知能(AI)モデルを使って分析し、その表情と金融政策の変更との間に相関関係を確認したと発表した。世界初の試みとされ、将来的に、日銀が次の会合で金融政策を変更するかどうかの予測に応用できる可能性がある。 <人が分析できない「感情」をスコア化> 研究を行ったのは、ともに東大大学院の新領域創成科学研究科で学んだ水門善之氏(野村證券金融経済研究所)と勇大地氏(米マイクロソフト)。論文の主執筆者である水門氏が14日、東京大学で開催された人工知能学会(JSAI)の金融情報学研究会で発表した。 同研究では、インターネット上に公開されている日銀金融政策決定会合後の総裁記者会見の映像を、0.5秒ごとにスクリーンショット撮影して作成した画像データを分析対象とした。 それを米マイクロソフト<MSFT.O>が開発した感情認識アルゴリズム「エモーションAPI」を用いて、喜び、中立、怒り、驚き、嫌悪感、軽蔑、悲しみ、恐怖の8つに分類される感情のスコアを計測。人間では正確に計測できないような細かい変化をスコア化した。 via: 焦点:AIで黒田日銀総裁の表情解析、世界初 将来の政策変更予測も まるで漫画の世界 話す人の表情を見て、一体今後どういう風に経済政策が動いていくかわかる。これって物凄いことだと思うのですがいかがでしょうか。これを使えば政治家の今後の進退だってわかるかもしれないし、公的な場以外でも様々な利用方法が浮かびます。 占いを補助することも出来るかもしれない。なんらかの意思決定を事前に把握することが出来る、しかもオープンな情報で。これは科学技術の発達としては凄く大きなものだと思います。 実際このような技術が進むと、もっととんでもないことが出来るようになることは間違いありません。それはつまり、人よりも人の気持ちがよくわかる-しかも顔つきで-ロボットの登場です。 誰よりも気持ちがわかるロボット 嘘発見器なんかを極めて高度にするようなものになるのではないかと思います。色んなセンサーとか付けなくても、顔つきや喋り方、声の高低など多様な情報から「嘘をついているかどうか」「本当はどんなことを考えているのか」ということが予想可能になる可能性があるのです。 まさに、脳の中を覗かれるような体験になるわけです。このような技術の発達は、必ずやそういう方向性に進んでいくだろうと思います。警察が尋問する際などにも非常に有効でしょう。そして、それに合わせてベストな対応をすることの出来るロボットというのも決して夢物語と安易に切り捨てられるものではないでしょう。 プライバシーの問題 そして、そう、このようなAIやロボットの議論でつきものなのがプライバシーの問題です。まだ脳に電極を差すなどの場合は抵抗がしやすくわかりやすく問題になるわけですが、こういう風に表情など外に出している情報で頭の中を覗けるようになったとしたら、それは大きな大きな問題にも関わらずパット見たときの危険性は随分小さく見えるはずです。 しかし、誰も自分の頭の中を覗かれたり、嘘をついたときに全てバレるようになることを望む人はいないでしょうし、そういう社会になってしまったら様々な社会的営みはうまく機能しなくなることでしょう。 このような技術が発達することにワクワクする一方で、科学技術の暴走がどんな風に進んでしまうのかと考えると恐ろしい気持ちにもなるものですね。