科学技術の発達は生活を豊かにしているのか? 時折そんな疑問が生まれてしまうほど、最近は科学技術でのトラブルが多いです。しかしそんな中、中国ではまさに技術革新によって満足度が上がっているというデータが現れました。 オススメ記事 【10月18日 CNS】中国のシンクタンク「瞭望」(Liaowang)が10日に発表した報告によると、過去5年間、中国の技術革新による国民の「満足感」は上昇を続けており、特に科学技術分野での満足感は72%まで増加した。このうち、モバイル決済による満足感がもっとも大きいということが分かった。 『2012 – 2017技術革新による人民大衆の満足感に対する貢献度の分析報告』は、製造、情報、バイオ、新エネルギー、新材料の五大分野の科学技術の成果を選び出し、客観的データやセンチメント指数(Sentiment Index)を用いて、技術革新が中国人にもたらす満足感の向上を数値化したものだ。 2017年までの5年間、中国人の技術分野での満足感の総得点が50.01から85.99までに上昇した背景には、中国の技術の成果が一気に「爆発」したものによる。高速鉄道、モバイル決済、インターネット通販やシェア自転車などの新技術が急速に普及した事実からも裏付けられる。 技術別の国民の満足感に対する貢献率は、情報技術が61%にも達し、このうちモバイル支払いは26.91%、日常生活を変えたことで、国民に認知されやすくなっている。 via: 技術革新による中国人の「満足感」が上昇中 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News 科学と人間 科学は常に人の生活を豊かにするために作られてきたわけではありません。むしろ人の生活なんか全然関係のない所で発展してきたとも言えます。宇宙の神秘がわかっても、なぜ星が昼には消え夜にだけ現れるのかわかっても、生活にはあまり影響がありません。 錬金術と言われる化学の走りのようなものも、これまた金持ち達が永遠の命を求める中で行われていたもの。材料も器具も高価なものですから、一般庶民には全然関係ありませんでした。科学というのは今想像されているよりもずっと遠くの存在だったのです。 しかし、科学はあるときから人間の生活に関わるようになりました。それが技術との合流です。技術とは、簡単に言うなら科学の知見などあらゆる知識を用いながら「人間の生活を豊かにするための方法」だと言えるでしょう。例えば科学的に力学がどうだの考えなくても、水車は小麦を挽いたりするのに使われていたわけですね。 そこには人間の生活の知恵が詰まっています(ちなみに、だからこそ技術は長い間職人の仕事、つまり一般人の仕事だと言われてきたので長く大学では教えられてきませんでした-今では工学という形で学部にまでなっていますね)。 科学技術と人間 そしていまとなっては、科学無しの技術など中々想像がつきません。科学と技術は元々は別物だったわけですが、いまではサイエンスとテクノロジーの区別はつかず、科学技術と一言で言われるようになりました。 人間の知恵として、あまり大規模な何かは行われてこなかった技術ですが、核爆弾や原子力発電に代表されるように今ではものすごく規模の大きいことを行うようになりましたし、科学技術がセットでないとイノベーションは生まれない時代ですらあります。 しかし、それだけ規模が大きくなるということはマイナスに走っても物凄い大きな衝撃を人類に与えるわけですから、最近は科学や技術に対してネガティブな印象を持っている人も少なくありません。自然に還ろうなんて人達もいますよね。 今回の記事 しかし、やはり科学技術や人間の生活に確かに利便性をもたらし豊かにしてくれるということをこの記事では語っています。モバイルペイは今や市場でも使われ野菜を買うときにすら利用出来、また公共サービスとも連携しているとのこと。中国は規制がゆるいので、新しいことをどんどん取り込んでいるところが本当にすごいです。 規制がゆるいほど科学技術は進んでいきます。いま自動運転の実験が最も進んでいるのはアメリカと中国。どちらも新しいテクノロジーを貪欲に吸収する文化を持っているところです。日本はというと、何に関しても及び腰で他の国でしっかり安全性を確認されない限り導入される日などついぞこないでしょう。 海外の事例を見てからじゃないとダメなのは仕方ないとしても、こうやってしっかりデータに出ているのだからもっと日本もモバイルペイが浸透したらよいのですが。