生活保護をパチンコに使うのはだらしないのではなく病気だ

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生活保護を受けておきながらパチコンしたりお酒を飲んだりしていると大変なバッシングを受けます。感情論として理解出来る部分もありますが、それ以上にその状況は治療の対象になりえることを考えることも大事でしょう。

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それから、「私が知っている生活保護受給者は、こんなに心がまっすぐじゃない」という意見。確かに、中には「だらしがない」と思われるような生活をしている人もいます。よくたたかれるのは、支給されたおカネを飲酒やギャンブルに使ってしまうケースです。子どもの養育をきちんとせずに、パチンコをしていたり。
でも、それは「だらしがない」とたたいて済ませられることではありません。ギャンブルがやめられないなら、まず依存症が疑われます。そうであれば、医療につなげるべきです。それに、生活保護でパチンコやギャンブルをするのは、あくまでも一部の人にすぎません。しかも限られた保護費では、つぎ込める金額も知れています。そもそも、支給された保護費の使い道は基本的に本人の自由ですし。
そうはいっても目に余る、と思うかもしれません。でも、「だらしがない」ように見える人には、それなりの背景があります。子どもの頃にネグレクト(養育すべき者が食事や衣服等の世話を怠り、放置すること。育児放棄)や虐待されて育っていたり、文化基盤のない家庭環境で、家計を切り回す知恵を育めないまま大人になってしまったり。
表層だけ見て「けしからん!」と思ってしまう気持ちはわかります。でも、感情で切って捨てられるほど、人の背景は単純ではない。取材していると、そう感じます。
via: 「生活保護バッシング」がやまない本質的理由 | 家庭 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 
生活保護
「生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています」という文言が厚労省には書かれています。
 
ここで重要なのは単に生活を保障するというだけでなく、それからの生活の自立も助長することが目的です。となると、パチンコに使ってしまうという問題は「感情的に、なんだか気に食わない」というだけではなく「生活の自立に繋がらない」という論点があるのです。
 
依存性
パチンコの問題は、だらしがないとか生活のことを考えていないとかそういうことではなく、むしろ治療の対象である病気です。依存性の問題というのは本当に過小評価されがちですが、実際の所非常に大変な病気です。なぜなら、多くの人はそれを病気とすら認識しないため、治療がされず、それゆえに非常に長引くからです。
 
アルコール中毒やニコチン中毒と同様に、パチンコ中毒も依存性であり病気です。そして最近では病院で治療が受けられるように、パチンコもまた医療の対象なのです。そのような非常に具体的な問題にも関わらず、生活保護のくせにパチンコなんて言っても全然意味はありません。
 
むしろ貧困の原因
そう、むしろなぜ貧困になってしまったのかということを考える必要があります。お金がなくて将来のために準備をしなくてはならないのに、パチンコなどの依存性のせいで出費を止めることが出来なくて生活保護にまでいたっている可能性を考えるほうがよっぽど良いでしょう。
 
そして、そうならば彼らの自立支援のためにお金を与えるだけではなく、依存性対策やその治療も生活保護のプログラムの中で行うべきなのかもしれません。確かに彼らはだらしがなく見えるのかもしれませんが、そうやって責めてもなんにも良い形に進んでいくことはありませんから。

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