ローマ法王、問題含みの言葉「ロヒンギャ」を使って世界の無関心を非難

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日本ではどうにも報道が鈍いロヒンギャ難民、ミャンマーでの大虐殺に対して厳しい非難をローマ法王が行っています。その中心的発言はまさに「無関心」の非難にほかなりません。

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【12月2日 AFP】アジア歴訪の一環としてバングラデシュを訪問しているローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は1日、ミャンマーでの迫害を逃れ入国したロヒンギャ(Rohingya)難民と首都ダッカで面会した後、今回のアジア歴訪で初めて難民たちを「ロヒンギャ」と呼んだ。
 フランシスコ法王はバングラデシュで暮らす少数のロヒンギャ難民との感情的な面会に臨んだ後、各宗教の指導者たちとの会合で、短いながらも語気を強めた演説を行い、「きょう、神の存在はロヒンギャとも呼ばれる」と言明。さらに、「世界の無関心により」ロヒンギャ難民が直面してきた苦難に対する許しを求めた。
 難民の権利を強く擁護する姿勢で知られる法王は、これまでにもロヒンギャ難民支持を繰り返し表明していた。しかしミャンマー訪問時は「ロヒンギャ」という名称の使用を避け、人権運動家や難民らの一部から批判を受けていた。仏教徒が人口の多数を占める同国では、ロヒンギャを独立した民族として認めない人が多く、この呼称の使用は政治的な繊細な問題となっている。
via: 法王、初めて「ロヒンギャ」言及 バングラで難民と面会 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

 
ロヒンギャって結局なんなんだ
ロヒンギャとは誰か、という問は実はとてもむずかしい問題です。なぜなら、ロヒンギャという呼び方を認めたくない人たちがたくさんいるからです。ミャンマーの人間からすれば、彼らは何か特定の民族名を持つような人たちではなく、あくまで勝手に国にいついている居候のような人たちでしかありません。
 
名前がついた瞬間、そこに固有の意味が生じます。他のものとは違う、何かの特徴や共通点を持った集まりになってしまう。そうすればその名前に対する支援や対策が可能になる。だから、それに名前がつくということ自体が、その名前を呼ぶこと自体が政治的な影響を免れ得ないというわけです。
 
そして、とうとうローマ法王がその名を口にした。ロヒンギャという民族名は存在していて、そのような人たちがいまミャンマーにて虐殺を受けている。数十万で効かない数が死んでいる。これは非常に大きな1歩になるでしょう。
 
難民と世界の無関心
難民問題にかぎらず、あらゆる社会問題を解決するために一番大事なことはなんでしょうか。もちろん色々な候補が考えられます。例えばお金が必要だというかもしれないし、対等な交渉の場と考える人もいるかもしれないし、武力がなければ始まらないという人もいるかもしれません。私はそれを「認知度」と考えています。
 
なぜLGBTの中でもゲイ-つまり男性の同性愛者-は最も知名度が高いのでしょうか。それは彼らが早い時期から組織を作って、別々の個人ではなく集団として意思を社会に発信してきたからです。最近の刑法の改正で男性も強姦の被害者として認められるようになりましたが、それも同じことです。
 
結局社会問題とは、まず第一に「その問題があることを知られないと始まらない」ものなのです。その重要なステップとしてローマ法王が今回名前を出したということがどれだけ大事かということですね。一刻も早い虐殺の停止を心から望んでいます。

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