世界中が自然エネルギーへと向かう中、日本だけはなんと今更になって火力発電しかも石炭を使ったエネルギーに依存しようとしています。一体なぜこんなことになっているのでしょうか。 オススメ記事 イギリスとフランスが、2040年までにガソリン車の販売を禁止すると発表しました。中国も同様の動きを見せており、自動車の勢力図は塗り替えられようとしています。 その遠因になっているのが、2015(平成27)年に第21回気候変動枠組条約締約国会議で締結されたパリ協定です。同協定では、日本は温室効果ガスを2030年までに2013年度比で26%、2050年までに80%を削減する目標にしています。 パリ協定に署名した国々のうち、フランスやイギリス、カナダは温室効果ガスを大幅に削減するため、CO2を大量に排出する石炭火力発電所の廃止を発表しました。また、世界最大の温室効果ガス排出国ともいわれる中国でも石炭火力発電を見直す動きが強まっており、新増設の抑制や建て替え計画が白紙撤回されています。 世界的に脱石炭火力の潮流が強まる中、日本はパリ協定に逆行するかのように石炭火力発電への依存度を強めています。 日本だけ世界の流れになぜ逆行?CO2大量排出、石炭火力が増え続けている理由 石炭発電に向かう日本 一体なぜ日本は、二酸化炭素を吐き出しまくる石炭発電に手を染めようとしているのでしょうか。どう考えても世界の潮流からは無茶苦茶な形でかけ離れようとしています。でも、答えは非常にシンプルです。 そもそも、原子力発電とはどのような文脈で現れたものでしょうか。それは、火力発電という大量に二酸化炭素を出していまう発電方法に対するアンチテーゼとして出てきたのです。火力発電と違って二酸化炭素も出さないし、非常にクリーンなエネルギーとして高く評価され、日本でどんどん作られてきたわけです。 しかしながら、自明のことですが今ではそんな風に考える人は一人だっていないでしょう。ものすごく毒性の強いエネルギーであることに異論がある人はいないはず。しかし、そもそも二酸化炭素を排出しないエネルギーと言っていたわけですから、これを辞めたらまたそういう問題が発生することもまた自明だったのです。 そんなわけで日本は安く発電出来る方法を探し、結果としては前近代的なやり方に立ち返ったというわけですね。それが石炭発電です。なんだか悲しい話ですが、これが事実なんです。夢のエネルギー、原子力よさらば。 脱炭素社会 いま、世界中で脱炭素社会へと進む動きが出てきています。炭素-つまり石炭や石油のようなエネルギーを使うのをやめようということです。一体なぜか? それは炭素エネルギーというのが元々、古い時代の化石が変質して生まれたものだからです。要するに有限なのです。 何十万年も非常に強い圧力で潰されることによって生まれている炭素のエネルギーを、私達はいま物凄いスピードで消費しています。どんなに時間がかかるかは別としても、いま作られている分よりも多く使っていることは明確です。絶対にいずれ無くなるのです。 ですから、そのようなエネルギーには依存せずに新たなエネルギーを発見していく必要があります。それが太陽光や風力、水力といった再生可能なエネルギーなわけですね。脱炭素社会に向けてそういうエネルギーがどんどん出てきています。 そんな未来のエネルギー的にクリーンな世界に向かっている中で、日本だけはなんと今更石炭発電に逆戻り。先進諸国というラベルを返上しなくちゃならないときも近いですね。